2学期終業式 式辞

2017年12月22日

本日2学期の終業式を迎えました。高3生はまだセンター入試・私大の一般入試・国公立の2次入試、中3生も私立・公立の入試を控えています。体調管理をしっかりして、冬休みを過ごしてください。他の学年の皆さんも、学習に部活にと忙しいと思いますが、有意義な時間を過ごしてください。

 

今日は「眠りの基礎知識」というタイトルでお話しします。まずは眠りのサイクルについてみてみましょう。眠りは深い眠りと浅い眠りを繰り返します。浅い眠りをレム睡眠と呼び、ここで夢を見たり、記憶を整理定着させたりします。深い眠りをノンレム睡眠と呼び、脳を休ませたりホルモンを分泌して体調を整えます。次に睡眠時間についていくつかの資料を見ながら確認していきましょう。一つ目は「日本人の平均睡眠時間」です。年代別になっています。中学生では8時間、高校生では7時間となっています。二つ目に「性別・年齢別の睡眠時間」を見てみましょう。10代から20代では女性が男性より長く、40代以降は逆になっています。三つ目に「地域別の睡眠時間」を見てみましょう。沖縄、宮崎、鳥取、福井、山梨は平均、東北地方は長めで最も長いのが秋田県です。関東から東海、関西、瀬戸内、九州北部は短めで、神奈川県が最短となっています。資料の最後は「国別の睡眠時間」です。外国に比べ極端に日本は睡眠時間が短いですね。資料にはありませんが、過去から現在を比較すると日本人の睡眠時間はどんどん短くなっているようです。

 

さて、記憶を定着、脳の休憩や体調を整えるためには、何時間くらい眠ればいいのでしょうか。みなさんは毎日何時間くらい寝ていますか。NHKで「睡眠負債が危ない」という番組をしていました。それをもとにお話しします。睡眠負債とはわずかな睡眠不足が借金のように蓄積することを言います。これがたまるとどのようなリスクがあるのでしょうか。まず一つ目は日々の活動のパフォーマンスを劣化させるというものです。米ペンシルバニア大学などの研究チームが行った実験です。研究者たちは、被験者を徹夜のグループと、睡眠時間6時間のグループに分け、注意力や集中力がどう変化するのかを2週間調べました。徹夜のグループはどんどんレベルが落ちて、3日目で終わりました。6時間のグループは徐々にレベルが落ち、それほど睡眠不足を感じていないにもかかわらず、2週間後には徹夜2日目と同レベルになりました。また、別の研究結果から病のリスクを高めることもわかってきました。睡眠不足や睡眠負債が、がんや糖尿病などと強い関連が認められたり、認知症のリスクを高めたりするというものです。

 

学習や部活動で忙しい日々を送っている皆さんは、睡眠時間を犠牲にしていませんか。頑張っているつもりが活動のパフォーマンスを下げているとしたら本末転倒ですよね。そこで少しでも睡眠時間を確保するために、2つのポイントを上げておきます。限られた時間を計画的に、かつ上手に使うことです。1日から学期のスパンで計画を立てて過ごす、OnとOffをはっきりさせOnでは集中して取り組む。次に睡眠負債を減らすために、眠られる日は多めに寝る、しかし生活リズムをあまり崩さないようにする。昼休みに10~20分でも昼寝をする。眠りの質を高める、寝る前はリラックスタイムを取り部屋は暗くする、起きるときには部屋を明るくする。などの工夫をしてみましょう。

 

比較的自由時間のある冬休みに、これまでの生活を振り返り、睡眠時間を見直してください。

  • 大阪体育大学浪商中学校
  • 大阪体育大学浪商高等学校