只今、二百六十九名の皆さんに卒業証書を授与しました。卒業生、並びに保護者の皆様、誠におめでとうございます。

また、第七十回卒業証書授与式を挙行するにあたり、ご多用の中、学校法人浪商学園野田理事長様をはじめ、多くのご来賓の方々のご臨席をいただきありがとうございます、高いところからではございますが、心より御礼申し上げます。

保護者の皆様には、今、晴れやかに巣立ちいくお子様の英姿を目の前にされ、夫々幼いころからの生い立ちを思い出されるなど、感慨もひとしおのことと存じます。高校時代は心身ともに大きく成長する時期でありますが、あり余るエネルギー故に、時に親としてご苦労も多々おありになったことと存じます。歴史と伝統を誇る本校の卒業生と言う栄誉は、お子様の努力の結晶であると同時に、絶えずお子様を励まし温かく育んでこられました保護者の皆様方の薫陶のお蔭でもあります。このような頼もしい若人の姿として実を結びましたことに、心から敬意とお祝いを申しあげます。

 

改めて卒業生のみなさん、卒業おめでとう。皆さんはこの三年間で、智・徳・体それぞれの面で研鑚を重ね成長されました。本校の建学の精神は「不断の努力により、智・徳・体を修め、社会に奉仕する」です。卒業後、皆さん一人ひとりが、活躍できる場を見つけ、それぞれの分野で社会に奉仕する人材と成られることを願っております。

さて、みなさんが活躍される10年後・20年後の未来について、今いろいろなことが言われています。例えば250年程前イギリスで起こった産業革命は、化石燃料を利用することで、物の生産や移動を飛躍的に拡大しました。以前は人や家畜がやっていたことを、熱エネルギーを使って機械が行うようになったため、それまであった職業がなくなり新たな職業が生まれました。それと同じようなことが高度情報化社会の進行に伴って起きています。これまで人間がやっていたことを人工知能やロボットがするようになる。一方そのような社会で新たに人間がする仕事も生まれてくる、というものです。

生活がより便利になり、快適になるでしょうが、その分何か大切なものが失われるようで不安にもなります。しかしながら歴史を振り返ると、どの時代であってもその時代を生きる人々は、時代の波にもまれながら、各自のポジションで試行錯誤を繰り返し、何とか生きて次の世代にバトンを渡してきたのだろうと思われます。

これから社会に出てゆく皆さんには、様々な困難が待ち受けているでしょう。それに直面した時、戸惑い、混乱し、逃げ出したくなることもあるでしょうが、そこで踏みとどまり、問題を柔軟に受け止め、課題の解決に最善を尽くす人になってほしい。課題を解決するごとに成長していく人になってほしいと思います。

最後に、皆さんのこれからの人生に幸多かれと祈念し、式辞といたします。さようなら。

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