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令和元年度 1学期終業式 式辞

2019.07.19

皆さんおはようございます。いまだ梅雨が明けずじめじめした日が続いていますが、本日1学期の終業式を迎えました。この3か月半ほどを振り返り、比較的自由時間の多い夏休みに生かし、有意義に過ごしてもらいたいと思います。

さて、今日は「あなたを支える力」というタイトルで話をします。中学生には少し難しい言葉も出てきますが、よく聞いてください。

 

2000年にノーベル経済学賞を受賞したヘックマンという大学の先生が、どの様な教育がその人の将来に影響を及ぼすのか興味を持ち、経済学の分析手法を用いて確かめました。アメリカのミシガン州で1960年から行われている「ペリー就学前プロジェクト」を対象にしました。このプロジェクトは、貧困地域の3~4歳の子どもたち123人を対象に、この中の約半数の子どもに、週3回、1日3時間のプリスクールに2年間通ってもらいました。さらに、週に一度、教師による家庭訪問も行いました。プリスクールに通ったグループと通わなかったグループ。その後の人生にどんな変化が起こるのか追跡調査をしたところ、40歳の時点で明らかな違いが現れました。収入、持ち家率、高校卒業率、生活保護を受けたことがあるかなどの点で、プリスクールに通ったグループは通っていないグループと比較して、大きく良い結果が出ました。

なぜそのような結果が出たのでしょうか。プリスクールは幼稚園のようなものです。「教育を受けてIQが伸びたからではないか?」と考えてしまうかもしれません。しかし、子どもたちのIQを調べると、プリスクールに通っている間は急激に伸びていますが、9歳ごろになるとIQの差はほとんどなくなります。ヘックマンさんは、彼らが大人になってからの幸せや経済的な安定につながったのは、プリスクールに通って認知的な能力を伸ばしたからではなく、認知的な能力以外(非認知能力)を身につけたことが大きな要因ではないかと考えました。

非認知能力とはペーパーテストなどでは測りにくい力で、「自分をコントロールできる力」、「目標に向かって頑張る力」、「人とうまくかかわる力」などです。これらの力は幼児期に育みやすく、いったん身につくと大人になっても、その性質は続きます。また、幼児期に身についていなかったとしても、思春期以降でも自分の生活を見直し、心構え次第で身に着けることができます。自分自身を見つめ直し「自制心は足りていますか」「やり抜く力はありますか」「誠実さを持っていますか」を確認してください。

その心構えをもとに行動する習慣がつけば、あなたの未来にきっと役立つことになります。

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