皆さん、おはようございます。先日入学式を行い、中学校・高校の新入生を迎えました。今年、高校は創立98年目、中学校は50年の節目の年です。5月からは元号も変わります。さあ、1年の始まりです。気持ちも新たにいいスタートを切りましょう。

さて、今日皆さんにお話しするテーマは「マインドセット」です。日本語でいうと「心構え」です。2,3年生の皆さんには、前年の三学期の終業式で宿題を出しました。4年後、自分はどんなお兄さん、お姉さんになっていたいか。などですが、目標を設定し、それを実現させるぞと心の準備をするのが心構えです。

目標を決めるだけでは、実現しません。そのための計画を立て、日々実践していかなければなりません。計画を立てるときのポイントは「目標は大きく、歩みは小さく」です。計画がなければ目標に近づけません。また、無理な計画もなかなか進みません。スモールステップを根気よく登っていくこと、それが大きな目標に近づく方法です。

 

スモールステップを根気よく登っていくには、生活リズムを整えること、時間管理(自己管理)をすること、コンディションを保つことが必要です。どれも実際に行うのは難しい部分もありますが、それらを癖にしてしまえば、それほど難しい事ではありません。コンディションを保つ方法を少し詳しく見ていきましょう。

 

コンディションを高く保つ方法その1は睡眠です。

・睡眠時間を削って頑張るのは、NGです

・眠気を感じなくても、睡眠不足は能率を下げます

・就寝前にはクールダウンが必要です

・寝ている間に、記憶の整理や身体のメンテナンスをしています

 

コンディションを高く保つ方法その2は食事です。

・1日3食(激しい運動をしている人は+α)を、自分のカロリー消費を考えて取りましょう

・バランスのとれた食事をしましょう

・特に、糖分の取りすぎとたんぱく質不足に注意しましょう

 

コンディションを高く保つ方法その3は発散です。

・運動部に入ってない人は、毎日運動を取り入れましょう

・スマホ、ゲームに依存しない

・友人や家族などとコミュニケーションを持つ

 

はい、いかがですか。すでに実践できている人は続けてください。まだの人はぜひ習慣にしてください。

 

ここまで、心構え→計画→実践と話してきました。実践の後に2つの項目が入って完成です。何が入るかわかりますか。実践→振り返り→計画の修正です。「スモールステップを上がって、気が付けばいつの間にか、こんなとこまで来た。」といつか言いたいですね。

新入生の皆さん、保護者の皆さま ご入学おめでとうございます

花冷えの数日が過ぎ、まさに春爛漫の本日、新入生の皆さんは、浪商中学校・高等学校の一員になりました。生徒・教職員一同 皆さんの入学を心より歓迎いたします。

また、大阪体育大学浪商中学校・高等学校への入学を祝して、ご多用の中、ご来賓の方々にご臨席を頂きました。高い所からではございますが厚くお礼申し上げます。

さて、高校は今年で創立98年目、中学校は50年の節目の年を迎えました。私立学校にはそれぞれ「建学の精神」があります。「建学の精神」とは学校を創るに当ってどのような教育をし、どのような人材を世に送り出したいのか、創立者の熱い思いがこもっています。本校の建学の精神は「不断の努力により、智・徳・体を修め、社会に奉仕する」です。もう少し砕いていうならば、「今、ここを精一杯生きることで、知識や技能を身に付け、心身を鍛え養い、世の中で役立つ人になってほしい」という思いです。

入学生のみなさん、これから始まる中学校生活や高校生活で、より自分を高めよう成長しようと思っているはずです。その気持ちを大事にし、学校生活を送ってください。私たち教職員は、全力でみなさんをサポートします。3年後、6年後一回りも二回りも成長した皆さんが卒業していくのを、楽しみにしています。そして将来、社会に貢献する人材となってくれることを願っています。

では具体的にどんな力を身に着けてほしいのか。様々ありますがとりわけ、自分の頭で考え行動できる力です。現代はいろいろな情報であふれています。まったくでたらめな情報、フェイクニュースのような本当そうに見せかけたウソの情報、逆に自分の将来の方向性を決めるきっかけになったり、人生の支えになる情報もあります。目についた情報や目立つ情報をうのみにしていると、それに振り回されてしまいます。これからは課題が見つかったとき、外部の情報を得ながら自分の頭で考え、何をどうすべきかを判断し、行動する癖をつけることが大切です。家庭や学校生活の様々な場面で、一緒に練習していきましょう。

最後になりましたが、保護者の皆さまにはご多用と存じますが、今後も懇談会・授業参観・各種説明会等をご利用いただき、学校でのお子様の様子を見ていただくとともに、子供たちが直面している諸課題について、一緒に考えていただければ幸いです。また、学校はできる限り情報を発信し、学校の様子をお伝えします。教職員は保護者の皆様と信頼関係を築き、お子様の教育に当たってまいります。今後とも本校の教育活動にご理解とご協力をお願いいたしまして、式辞といたします。

皆さんおはようございます

 

振り返れば、あっという間に1年が過ぎ、三学期の終業式の日を迎えました。3年生は中学校・高校とも卒業式を終え、それぞれの進路に巣立っていきました。皆さんは次の学年に進級することになります。

 

今日は「4年後の自分へ伝えたい事」というタイトルでお話しします。先日、NHKで「拝啓 二十歳の自分へ」という番組が放送されました。今年1月、岩手県・三陸沿岸の山田町で、東日本大震災の直後に埋められたタイムカプセルが掘り起こされました。当時、大沢小学校を卒業したばかりの6年生29人全員が、「二十歳の自分へ」と題して手紙を書き、カプセルに入れ、今年二十歳となり成人式を迎えた彼らは今の自分に宛てた手紙と再会します。あれから8年、二十歳という人生の選択の時を迎えた彼らは、震災直後の自身からのメッセージをどう受け止め、どのように次の一歩を踏み出すのか? 二十歳の若者たちの旅立ちの時に密着する。という内容です。被災したことを原点に様々な職業を選択し、復興とつながる何かを目指し、自衛官、看護師、保育士、警察官、潜水士。ロボット工学を学び、将来の災害に活かしたい大学生などがいる一方で、故郷を離れたものの、今も震災の記憶にさいなまれる人、身近な人の死に向き合えずにいる人もいます。

 

私はこの29人の8年間のそれぞれの歩みが、重く険しいものに感じました。また、それぞれ一人一人の置かれた状況や、個性といいますか違いが、その後の8年間の歩みの方向やたどり着く場所の違につながっていることに、当たり前のことではありますが、改めて認識させられました。と同時に8年の歳月が短いようで長いということも。

 

さて、生徒の皆さん、皆さんもこの1年間を振り返れば、様々な活動に取り組み、それぞれの歩みがありました。そこで、この春休み考えてもらいことは、8年は長いのでその半分の4年後の自分に対して伝えたい事です。

➀どんなお兄さん、お姉さんになっていたいですか?

➁自分のどんな所を克服していたいですか?

➂4年後の自分にエールを送るとしたら、どんな言葉を送りたいですか?

 

皆さんのそれぞれの歩みが、どこにたどり着き、その後どこへ向かうのか、楽しみにしています。

卒業生のみなさん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。今日は皆さんにとって大きな区切りの日となります。義務教育の期間を終え、今後は自らの意思で学業を継続し人格の完成を目指すことになります。また、今日の卒業式典にご多用の中、学校法人浪商学園理事長 野田賢治様をはじめ多くのご来賓の方々に、ご臨席をいただきありがとうございます。高いところからではございますが、心から感謝申し上げます。

 

保護者の皆様に申し上げます。3年前、皆様の大切なお子様をお預かりいたしまして、ご期待に添うよう教職員一同、一体となって教育してまいりました。この間、本校の教育活動に格別のご理解とご協力をいただき、本当にありがとうございました。これまでお子様を育ててこられた保護者の皆様には、感無量のものが、おありかと推察いたします。先ほど表彰いたしましたように、皆勤賞をはじめ,外部の団体からも表彰されるなど、多くの活躍があり心強い限りだと思っております。

 

さて、卒業生のみなさん、改めて卒業おめでとう。この3年間、教科の学習、クラブ活動、特別活動など学校生活を頑張って過ごしてきました。もちろん思い通りに進んだことも、うまく行かなかったこともあったでしょう。振り返ってみると、失敗の中から多くのことを学び、成長できたように思いませんか。これから始まる高校生活でも、壁にぶつかり、迷い、悩むことがあると思いますが、しなやかに受け止めて対応してください。より一層あなたを成長させてくれるはずです。

 

皆さんが社会に出て活躍する未来はどうなっているのでしょうか。日本では2015年から人口減少が始まっています。特に社会で働く年齢層が大きく減っていきます。それを補うため、女性や高齢者の活用、定年の延長、外国人労働者の受け入れも進めようとしています。一方で産業構造の変化も加速度的に進みます。人工知能やロボットの進化により、これまであった職業の半分がなくなると言われています。そんな社会で必要とされている力はいろいろありますが、特に皆さんに着けてもらいたいのは、主体的に行動する力と協働の精神です。主体的に行動する力とは、自分の理想、自分の目標、自分のポジションを見極め、自ら考え行動する力です。協働の精神とは、チームで何かをするとき、自分の考えを他の人たちに説明し、他の人たちの考えも取り入れて、チームとしての力を最大限に発揮できるよう調整する気持ちです。こちらのほうは部活動を通して、その大切さを知っているかもしれません。

 

最後に、私たちから見ると皆さんは可能性の塊です。次のステージへ進み、失敗を恐れず、思い通りにいかないときも粘り強く、チャレンジ精神をもって高校生活を送ってください。みなさんの健闘をお祈りし、式辞といたします。

只今、235名の皆さんに卒業証書を授与しました。卒業生、並びに保護者の皆様、誠におめでとうございます。

また、第71回卒業証書授与式を挙行するにあたり、ご多用の中、学校法人浪商学園野田理事長様をはじめ、多くのご来賓の方々のご臨席をいただきありがとうございます、高いところからではございますが、心より御礼申し上げます。

 

保護者の皆様には、今、晴れやかに巣立ちいくお子様の英姿を目の前にされ、夫々幼いころからの生い立ちを思い出されるなど、感慨もひとしおのことと存じます。

高校時代は心身ともに大きく成長する時期でありますが、あり余るエネルギー故に、時に親としてご苦労も多々おありになったことと存じます。歴史と伝統を誇る本校の卒業生と言う栄誉は、お子様の努力の結晶であると同時に、絶えずお子様を励まし温かく育んでこられました保護者の皆様方の薫陶のお蔭でもあります。このような頼もしい若人の姿として実を結びましたことに、心から敬意とお祝いを申しあげます。

 

改めて卒業生のみなさん、卒業おめでとう。皆さんはこの3年間で、智・徳・体それぞれの面で研鑚を重ね成長されました。本校の建学の精神は「不断の努力により、智・徳・体を修め、社会に奉仕する」です。卒業後、皆さん一人ひとりが、活躍できる場を見つけ、それぞれの分野で社会に奉仕する人材と成られることを願っております。

さて、皆さんは平成最後の卒業生となりました。また、平成30年は明治維新から150年目の年でした。昨日と今日を比べても、変化を感じることはできませんが、歴史を振り返ると、その変化に驚かされます。150年前、8割は農民でした、ほぼ自給自足に近い生活をしていました。気候の不順があると多くの人が餓死していました。平均寿命は50歳くらいで、50代といえば立派な爺さん、ばあさんでした。移動手段はほとんどが徒歩です。そんな生活が当たり前だった時代から、150年の年月を経て今のような生活が当たり前の時代になりました。

では未来に目を転じてみましょう。様々に未来予測がされていますが、その変化のスピードは激しく、今後50年でこれまでの150年と同じくらいの変化が起こると言われています。超少子高齢社会、グローバル化、高度情報化、人工知能の進化などが急速に進み、私たちが150年前の昔を見て感じるのと同じように、今とは大きく違った世の中になっているかもしれません。また、日本の人口は減少しますが、世界の人口はまだ増え続けています。食糧危機やエネルギー危機が大きな課題になっているかもしれません。変化の速さに戸惑いながらも、精一杯生きて自分の居場所を見つけてください。多くの困難があるでしょうが、しっかりと心構えをして臨めばチャンスに出会い、希望が持てるはずです。

皆さんのこれからの人生に幸多かれと祈念し、式辞といたします。さようなら。

3学期始業式 式辞

2019年01月08日

あけましておめでとうございます。今日から3学期が始まります。中学3年生はコース決定試験に向けて、高校3年生はセンター試験、私立の一般入試、国公立の二次試験と最後までしっかり頑張ってください。また1、2年生は、学年の仕上げの学期です。それぞれの課題に取り組み、前進していきましょう。

本日は「幸せについて 続き」というテーマでお話しします。二学期の終業式で、「自分にとっての幸福は、どの様な項目を満たせばいいのか考えてみてください。その項目が満たされれば、本当に自分は幸福と思えるのか考えを深めてください。」とお伝えしました。どのような答えにたどり着いたでしょうか。じっくり考えてほしいテーマなので、考えを深めるきっかけにしてほしいと思います。

今から二千年ほど前、古代ローマの哲学者セネカは次のように言っています。「仕合せに生活したいのは誰もみな望むところである 。しかし人生を仕合せにするのが、果たして何であるかを見定めんとすることには、誰もみな五里霧中の状態である。」このようにずっと昔から、多くの人が考えきましたが、なかなか答えが見つからないようです。

今ない物を手に入れた時、幸せを感じます。例えば、病気やけがをしたとき、健康のありがたさが身に沁みます。貧しい生活→豊かな暮らし、低い評価→有名・名誉、才能が乏しい→才能があればなど、それを手にした瞬間は幸福を感じますが、そのうちそれが当たり前になり、もっとそれを欲しくなります。お金持ちになれば多くの幸せがかなうと思った人も多いかもしれませんが、こんな資料があります。日本は第二次大戦後、高度経済成長を遂げ一人当たりのGDPは右肩上がりに増加、つまりお金持ちになっていきましたが、生活満足度はほぼ横ばい状態です。

ここで目的と手段について整理しておきます。目的は「幸福になること」、その手段として「何をすればいいのか」、手段を選ぶには「どのような状態が幸せなのか」をしっかり考える必要があります。過去の偉人たちの声を参考に聞いてみましょう。

最初は近代物理学の父 ニュートンです「私はただ、真理という大海の砂浜で小石を拾っている子供のようなものだ」

次にビートルズのリーダー ジョン・レノンです。「ビートルズは、欲しいだけの金を儲け、好きなだけの名誉を得て、何もないことを知った」

三番目に、ドイツを代表する文豪のゲーテです。「結局、私の生活は苦痛と重荷に過ぎなかったし、75年の全生涯において、真に幸福であったのは4週間とはなかった」

最後に、イタリアルネッサンスを代表するレオナルド・ダ・ビンチです。「いかに偉大な業績を後世に残したとしても、いざ死んでいくその人にとってそれが何になるであろうか」

多様な才能を持ち活躍した偉人達です。傍目からは超充実した人生を送った様に見えますが、本人たちは全く満足していません。皆さんはどう思いますか。時間を見つけて、じっくり考えてください。

それでは三学期もチャレンジングに学校生活を送りましょう。

2学期終業式 式辞

2018年12月22日

本日2学期の終業式を迎えました。高3生はまだセンター入試・私大の一般入試・国公立の2次入試、中3生もコース決定試験を控えています。体調管理をしっかりして、冬休みを過ごしてください。他の学年の皆さんも、学習に部活にと忙しいと思いますが、有意義な時間を過ごしてください。

 

今日は「幸せについて」というテーマでお話しします。このテーマは私たち人間にとって避けて通れないもので、何千年も昔から多くの人が探求してきました。例えば、フランスの思想家パスカルは「誰もが幸福になりたいと思っている。そこに例外はない…..。これこそが、首を吊ろうとする人をもふくめて、 あらゆる人間のあらゆる行為の動機である。」と言っています。私たちは毎日いろいろなことをしていますが、その動機は幸せになりたいからといことになります。

では、幸せとはどのような状態をいうのでしょうか。辞書を引いてみますと、「満ち足りていること。不平や不満がなく、たのしいこと。また、そのさま。」とあります。皆さんはどんな時に、満ち足りた気持ちになりますか、どんな条件がそろえば、不平や不満がなく楽しい気持ちになりますか。考えてもらう材料に二つの幸福度ランキングを紹介します。

 

一つ目、国連は2012年から毎年、世界幸福度ランキングを発表しています。156か国を対象にそれぞれの国と地域で約1000人からの回答をもとに結果を算出しています。「今の幸せは0~10の段階でどれくらいか」と尋ね、国ごとの過去3年の平均値を算出して発表しているそうです。幸せの尺度ですが、次の6つから構成されています。

1.国民一人当たりのGDP
2.社会的支援(困難な状況になったときに頼れる親戚・知人がいるか)
3.健康寿命
4.人生の選択の自由度(その国において人生の選択肢の満足度)
5.寛容度(過去1ヶ月間に募金、ボランティア活動を行ったか)
6.腐敗さの認識(ネガティブな感情の少なさ、社会・政治の腐敗を感じるか)

2018年の結果は、第1位: フィンランド 第2位: ノルウェー 第3位: デンマーク 第4位: アイスランド 第5位: スイス 第6位: オランダ 第7位: カナダ 第8位: ニュージーランド 第9位: スウェーデン 第10位: オーストラリア 第11位: イスラエル 第12位: オーストリア、日本は54位でした。上位には毎年北欧の国々が名を連ねています。

では北欧の国々の特長は何かというと、高度な医療、手厚い福祉制度や教育の保障、女性の社会進出がとてもしやすいなど、子育て世代と高齢者にとって非常に住みやすい。ただ、社会保障がしっかりしている分、税金が高く消費税は25%程度です。西洋的な価値基準で見ると、このような結果になるようです。

 

二つ目、スイスWIN/Gallup International 発表幸福度調査」です。これは幸せと答えた人と不幸と答えた人の差で表した「純粋幸福度」で、経済的な要素や寿命といった項目はありません。

2017年の結果は、第1位:フィジー 第2位:コロンビア 第3位:フィリピン 第4位:メキシコ 第5位:ベトナム 第6位:カザフスタン 第7位:パプア・ニューギニア 第8位:インドネシア 第9位:アルゼンチン 第10位:インド 第11位:オランダ、日本は18位でした。上位には赤道に近い国々が上がっています。
一位に輝いたフィジーの国民性は、困った時はお互い様の「助け合い文化」が強い、身近な人を一番大切にすること、良いことは神様に感謝、悪いことも神様の思し召し、小さいことは気にしないし、何でもすぐ忘れる「テキトー」な考え方、ストレス解消方法は、よく食べ、よく笑うことなどがあげられています。こちらのほうは、調査対象の国の数は国連のものよりやや少なめのようですが、それぞれの国に暮らす人々の実感が表れているようです。

 

さて、皆さんはこれまで自分の幸せについて突き詰めて考える機会はありましたか。この冬休みに自分にとっての幸福は、どの様な項目を満たせばいいのか考えてみてください。その項目が満たされれば、本当に自分は幸福と思えるのか考えを深めてください。そして、自分はそれに向かって歩んでいるのか、この一年を振り返ってください。

2学期始業式 式辞

2018年09月01日

皆さんおはようございます。猛暑日と台風の多かった夏休みも終わり、本日から2学期が始まります。学年、コースによってはすでに始まっていますが、一つの区切りとして本日、始業式を行います。

 

本日のテーマは「人生の方向を決める」です。高校3年生はまさに大きな岐路に立っています。最終的には自分で選ぶことになりますが、その選択の際、キーパーソンがいることがよくあります。どちらに進むべきか迷っているときに、そっと背中を押してくれる、そんな人です。

 

さて、先月、ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこさんが53歳の若さで亡くなりました。ちびまる子ちゃんは、自分の小学生時代をモデルに、家族や学校のクラスメート、近所の人々との間に起こるエピソードなどを描き、1990年にアニメ化され大ヒットし、現在に至っています。作品の中の登場人物には、実在する人がたくさんいるようです。まずはご家族、はまじ、たまちゃん、野口さん、丸尾君、ケンタなどなど。ケンタはのちに清水エスパルスで活躍し、ガンバ大阪の監督を経て、現在東京FCの監督をしている長谷川健太さんです。

 

では、さくらももこさんはどのような経緯で漫画家になったのでしょう。ウキペディアや複数のブログ等を参考にたどっていくと、彼女は1965年静岡県清水市の生まれ、1984年地元の公立高校から地元の短大へ進み、短大在学中に初めて少女漫画雑誌に作品が掲載されます。1986年短大卒業後、東京の出版社に就職しますが、勤務中に居眠りするなどして、ある日上司から「会社を取るか、漫画を取るかどちらか選べ」と叱られ、漫画家として生きていくことを決心し、わずか2か月で退職。その年の8月には、「りぼん」でちびまる子ちゃんの連載が始まります。

 

さくらさんは高校生のころまで、おとなしく目立たない、内気な少女だったようです。漫画家になりたいという夢は持っていましたが、自分より才能がある人でもなかなかなれないのに、自分になれるわけがないとあきらめていました。そんな高校生の時、小論文の模擬試験を受けます。「わたしのすきな言葉」という題で、やる気があったわけではないけれど、どうせ書くなら好きに書いてやれという気持ちで取り組ました。その結果は好成績で、採点者からは「エッセイ調の文体が高校生とは思えない、現代の清少納言」など絶賛のコメントがついていたそうです。普段褒められる経験の少なかったさくらさんは、「もしかして私にはエッセイの才能があるのかな、エッセイを漫画にしてみたら上手く行くのではないかな、私が体験したことをエッセイのように漫画に描けば、みんな楽しんでくれるかな」と自信を持つようになりました。

 

最後にさくらさんが書いたエッセイのあとがきを紹介し、本日の話を終わりにします。

「死は、誰にでも、いつか訪れます。でも、死ぬまでの間は生きています。生きている間は生きていることを満喫しようじゃありませんか。

生きていると、細かくちょこちょこ楽しいことや面白いことがあります。そのちょこちょこの一つとして、私の作品も皆さんの人生の愉快な彩りになれるように、また、今年も頑張ります、いつも応援ありがとう。」

1学期終業式 式辞

2018年07月20日

おはようございます。今月初旬の西日本豪雨では、自然災害の恐ろしさを改めて実感させられました。亡くなられた方々に心より哀悼の意を表するとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。

猛暑が続いていますが、体調を崩していませんか。体調管理をしっかりして、部活動などでは、おかしいなと思ったら無理をせず、すぐ顧問の先生に伝えてください。

 

さて、本日は「明治維新から150年」というテーマでお話しします。皆さんのお母さん・父さん、お爺さん・おばあさんと世代を遡っていくと、3世代前、皆さんから見ると曾お爺さん・曾おばあさんになりますが、その世代の頃に太平洋戦争の終戦(1945年)を迎えます。そのまた2世代前の頃に明治維新(1868年)がありました。

江戸時代から明治になって、日本の国の在り方が大きく変わっていきます。明治政府は「富国強兵・殖産興業」のスローガンのもと、様々な面で近代化を図っていきます。富国強兵とは国家の経済を発展させて軍事力の増強を促す政策をいいます。殖産興業とは西洋諸国に対抗し、機械制工業、鉄道網整備、資本主義育成により国家の近代化を推進した諸政策を指します。その延長線上で、多くの戦争を経験することになります。

・日清戦争 1894年~ 1895年

・日露戦争 1904年~ 1905年

・満州事変 1931年~ 1932年

・日中戦争 1937年~ 1945年

・太平洋戦争 1941年~ 1945年

1945年終戦を迎えますが、明治維新から今年までの150年間で見ると、ほぼ中間点に当たります。1947年新憲法が制定されます。「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」が三大要素となっています。焼野原から復興が始まり、高度経済成長を経て現在につながっています。

 

明治維新から150年目の今年、近代の歴史を振り返り、それぞれの時代を生きてきた皆さんにつながる人々が、どう時代と向き合い、日々何を考え生活されていたのか、思いをはせてください。そして今を、未来を生きる自分を見つめるきっかけにしてほしいと思います。また、この夏季休暇中に充実した時間を過ごせるよう願っています。

1学期始業式 式辞

2018年04月09日

皆さん、おはようございます。先週入学式を行い、中学36名・高校254名の新入生を迎えました。さあ、1年の始まりです。気持ちも新たにいいスタートを切りましょう。

 

この4月に100周年記念館が完成しました。先輩たちが頑張ってきた軌跡を体感できるエントランス、いろいろな学習形態がとれるNCルーム、音楽室、美術室が入っています。これから大いに活用してください。

 

さて、今日皆さんにお話しするテーマは「コミュニケーション」です。家庭、地域、学校、社会人になると職場などで、コミュニケーションをまったく取らずに生活することは非常に困難です。また、人と人との関係を作るのにもコミュニケーションは欠かせません。今日は「楽しく学校生活を送るために」コミュニケーションの基本的な考え方を、伊藤守さんの著書「コミュニケーションはキャッチボール」をもとにお話しします。

 

皆さんはこれまで、コミュニケーションがうまく取れずに、友達との関係が悪くなったり、先生からの伝達事項をわかったつもりでいたら、「さっき、伝えたばっかりやろう」と怒られたりした経験はありませんか。面と向かったコミュニケーションでもうまく伝わらないのに、SNSを使った場合にはなおさらです。このようなことを避けるため、コミュニケーションの基本的な考え方を理解してください。

 

コミュニケーションが上手といえば、どんな人を想像しますか。話が上手な様子でしょうか。コミュニケーションとは、「伝える」という行動以上に、何かを「共有」するためのプロセスと言えるかもしれません。「コミュニケーション」の語源は「コミュニス(共有する)」です。コミュニケーションはキャッチボールに例えるとわかりやすい。キャッチボールをするには、まず練習が必要ですしルールも理解しなければなりません。

 

➀始めようという意図をもつ

まずは「キャッチボールを始めよう」という意図をもっている必要があります。

➁相手の同意がとれている

一方的にボールを投げつけていませんか?

➂適度な距離をとる

相手との適度な距離があって、初めてコミュニケーションは成り立ちます。

物理的な距離、心理的な距離感を測りながらしていますか?

➃完了させる

自分が投げて相手が受け取る、受け取ったボールを相手が投げて、自分が受け取る。

ここまでが、キャッチボールの1ユニットです。

⑤受け入れる

「受け入れる」とは、相手に「同意」することではありません。話の内容を受け

入れることと、相手がそう思っている、ということを受け入れることとは違いま

す。相手がそう思っていること、そして相手の存在を受け入れるということです。

⑥受け取りやすいボールを投げる

いつの間にかキャッチボールがドッジボールになってしまうことも。相手が受け取

りやすいボールを投げるよう意識することも大切です。

 

最後にまとめると、「コミュニケーションとは、共に目的地に向かうことであり、共有することであり、そのプロセスはキャッチボールである」、このことを意識するだけでも、選ぶ言葉や声のトーン、会話のタイミングや間が変わってくるはずです。新たな人間関係づくりに役立ててください。

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