1学期始業式 式辞

2018年04月09日

皆さん、おはようございます。先週入学式を行い、中学36名・高校254名の新入生を迎えました。さあ、1年の始まりです。気持ちも新たにいいスタートを切りましょう。

 

この4月に100周年記念館が完成しました。先輩たちが頑張ってきた軌跡を体感できるエントランス、いろいろな学習形態がとれるNCルーム、音楽室、美術室が入っています。これから大いに活用してください。

 

さて、今日皆さんにお話しするテーマは「コミュニケーション」です。家庭、地域、学校、社会人になると職場などで、コミュニケーションをまったく取らずに生活することは非常に困難です。また、人と人との関係を作るのにもコミュニケーションは欠かせません。今日は「楽しく学校生活を送るために」コミュニケーションの基本的な考え方を、伊藤守さんの著書「コミュニケーションはキャッチボール」をもとにお話しします。

 

皆さんはこれまで、コミュニケーションがうまく取れずに、友達との関係が悪くなったり、先生からの伝達事項をわかったつもりでいたら、「さっき、伝えたばっかりやろう」と怒られたりした経験はありませんか。面と向かったコミュニケーションでもうまく伝わらないのに、SNSを使った場合にはなおさらです。このようなことを避けるため、コミュニケーションの基本的な考え方を理解してください。

 

コミュニケーションが上手といえば、どんな人を想像しますか。話が上手な様子でしょうか。コミュニケーションとは、「伝える」という行動以上に、何かを「共有」するためのプロセスと言えるかもしれません。「コミュニケーション」の語源は「コミュニス(共有する)」です。コミュニケーションはキャッチボールに例えるとわかりやすい。キャッチボールをするには、まず練習が必要ですしルールも理解しなければなりません。

 

➀始めようという意図をもつ

まずは「キャッチボールを始めよう」という意図をもっている必要があります。

➁相手の同意がとれている

一方的にボールを投げつけていませんか?

➂適度な距離をとる

相手との適度な距離があって、初めてコミュニケーションは成り立ちます。

物理的な距離、心理的な距離感を測りながらしていますか?

➃完了させる

自分が投げて相手が受け取る、受け取ったボールを相手が投げて、自分が受け取る。

ここまでが、キャッチボールの1ユニットです。

⑤受け入れる

「受け入れる」とは、相手に「同意」することではありません。話の内容を受け

入れることと、相手がそう思っている、ということを受け入れることとは違いま

す。相手がそう思っていること、そして相手の存在を受け入れるということです。

⑥受け取りやすいボールを投げる

いつの間にかキャッチボールがドッジボールになってしまうことも。相手が受け取

りやすいボールを投げるよう意識することも大切です。

 

最後にまとめると、「コミュニケーションとは、共に目的地に向かうことであり、共有することであり、そのプロセスはキャッチボールである」、このことを意識するだけでも、選ぶ言葉や声のトーン、会話のタイミングや間が変わってくるはずです。新たな人間関係づくりに役立ててください。

新入生の皆さん、保護者の皆さま ご入学おめでとうございます

 

今日から新入生の皆さんは、浪商中学・高校の一員になりました。生徒・教職員一同 皆さんの入学を心より歓迎いたします。

 

また、大阪体育大学浪商中学校・高等学校への入学を祝して、お忙しい中、ご来賓の方々にご臨席を頂きました。高い所からではございますが厚くお礼申し上げます。

 

さて、高校は今年で創立97年目、中学校は49年目を迎えました。私立学校にはそれぞれ「建学の精神」があります。「建学の精神」とは学校を創るに当ってどのような教育をし、どのような人材を世に送り出したいのか、創立者の熱い思いがこもっています。本校の建学の精神は「不断の努力により、智・徳・体を修め、社会に奉仕する」です。もう少し砕いていうならば、「今、ここを精一杯生きることで、知識や技能を身に付け、心身を鍛え養い、世の中で役立つ人になってほしい」というものです。

 

入学生のみなさん、これから始まる中学生活や高校生活で、より自分を高めよう成長しようと思っているはずです。その気持ちを大事にし、行動で示してください。私たち教職員は、全力でみなさんをサポートします。3年後、6年後一回りも二回りも成長した皆さんが卒業していくのを、楽しみにしています。そして将来、世の中で役立つ人になってくれることを願っています。

 

次にみなさんは、思春期と呼ばれる心身ともに大きく変化する時期にいます。この大変で大切な時期を乗り越えるにあったて、皆さんにしてもらいたいことが3つあります。1つめ、「失敗を恐れず挑戦すること」新たなことに挑戦しないと道は開かれません。しかし新たな挑戦の結果はすぐには出にくいものです。2つめ、「試行錯誤の中から学ぶこと」いろいろ試してみること、失敗から学ぶ気持ちがあなたを成長させてくれます。3つめ、「自分と他者は違いがあって当たり前」集団生活する中では、意見の違いによりすれ違ったり、衝突したりすることがあります。しっかりコミュニケーションをとって互いの違いを認め合い、協働の精神を身に着けることです。

 

最後になりましたが、保護者の皆さまにはお忙しいと思いますが、今後も懇談会・授業参観・各種説明会等をご利用いただき、学校でのお子様の様子を見たり、聞いたりしていただきたいと思います。また、本校教職員は保護者の皆様と信頼関係を築き、お子様の教育に当たりたいと思っております。本校での教育活動にご理解とご協力をお願いいたしまして、入学式の式辞といたします。

3学期終業式 式辞

2018年03月22日

皆さんおはようございます

 

振り返れば、あっという間に1年が過ぎ、3学期の終業式の日を迎えました。3年生は中学校・高校とも卒業式を終え、それぞれの進路に巣立っていきました。皆さんは次の学年に進級することになります。

 

さて、韓国のピョンチャンで冬季オリンピック・パラリンピックが行われました。本日はそれに関連して「アスリートから学ぶ」というタイトルでお話しします。オリンピックでは、これまでで最多のメダルを日本は獲得しました。そこにはいろいろなドラマがありました。中でも私が一番印象に残っているのは、女子パシュートです。決勝は日本とオランダで、一人一人の選手の力はオランダが大きく上回っていましたが、団体戦のチームワーク、試合運びは日本が上回り金メダルを獲得しました。

一方、パラリンピックに山本篤さんがスノーボード2種目に出場していたのを知っていますか。そう、この方は大阪体育大学と大学院に在籍していた方です。山本さんのプロフィールをウキペディアからひも解くと、静岡県掛川市生まれ、小さいころからスポーツ好きで小学校の頃は野球を、中学・高校ではバレーボールをしていました。高校時代は垂直跳びで1mを超えるジャンプ力があったそうです。しかし、高校2年の春休みにスクーターで事故を起こし、入院後手術で左足を大腿から切断することになります。この経験から技師装具士を目指し、高校卒業後、専門学校に入学します。ここで、学生として在籍していた義足スポーツ研究者の稲葉さんに出会います。陸上競技を勧められ競技を始めます。

義肢装具士の国家資格を取得し就職も決まりますが、パラリンピックを目標に陸上競技を続けることを決め、2004年4月 大阪体育大学に入学、陸上競技部に所属し、100m、走り幅跳びの日本記録を次々と塗り替え、世界ランキング上位の実力を身につけました。

その後の戦績は次のように大活躍をされます。

2008年 北京パラリンピック 100m5位、走り幅跳び銀メダル

日本パラリンピック陸上界の「義足アスリート」としては初のメダリストに

2012年 ロンドンパラリンピック 100m で6位、200mで8位、走り幅跳びで5位

2013年 パラ世界選手権 走り幅跳びで金メダル

2015年 パラ世界選手権 走り幅跳びで金メダル

2016年 国内大会で世界新記録を樹立

2016年 リオパラリンピック 走り幅跳びで銀、

400mリレーで銅

2017年 スポンサー契約を結び、プロに転身

2018年 ピョンチャンパラリンピック スノーボードで出場

 

山本さんのこれまでの人生には、節目節目で「出会い」「選択」「心構え」「挑戦」という言葉が当てはまります。いい「出会い」はたまたまですが、人生の最も大切で面白いことの一つです。「選択」「心構え」「挑戦」は勇気が必要ですが、人生を豊かにするチャンスです。皆さんもチャンスを大切にしてください。

卒業生のみなさん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。今日は皆さんにとって大きな区切りの日となります。義務教育の期間を終え、今後は自らの意思で学業を継続し人格の完成を目指すことになります。また、今日の卒業式典にご多用の中、学校法人浪商学園常務理事 西尾一実様をはじめ多くのご来賓の方々に、ご臨席をいただきありがとうございます。高いところからではございますが、心から感謝申し上げます
保護者の皆様に申し上げます。3年前、皆様の大切なお子様をお預かりいたしまして、ご期待に添うよう教職員一同、一体となって教育してまいりました。この間、本校の教育活動に格別のご理解とご協力をいただき、本当にありがとうございました。これまでお子様を育ててこられた保護者の皆様には、感無量のものが、おありかと推察いたします。先ほど表彰いたしましたように、皆勤賞をはじめ,外部の団体からも表彰されるなど、多くの活躍があり心強い限りだと思っております。

さて、卒業生のみなさん、改めて卒業おめでとう。この3年間、教科の学習、クラブ活動、特別活動など学校生活を頑張って過ごしてきました。もちろん思い通りに進んだことも、うまく行かなかったこともあったでしょう。振り返ってみると、失敗の中から多くのことを学び、成長できたように思いませんか。これから始まる高校生活でも、壁にぶつかり、迷い、悩むことがあると思いますが、しなやかに受け止めて対応してください。より一層あなたを成長させてくれるはずです。

皆さんが社会に出て活躍する未来はどうなっているのでしょうか。リニア新幹線が東京大阪間を1時間程度で結び、自動運転の車が荷物や人を運び、ドローンが宅配便を自宅へ届ける、街のコンビニは無人化しロボットが品出しや掃除、接客をしているかもしれません。自分の将来をイメージしにくい時代になりました。しかしながらどの時代であっても、その時代を生きる若者にとって未来は不確かなもので、不安であったとも思えます。そんな不安の中で自分の将来を手探りしていくときのキーワードは、自分の「好き」を見つけるだと思います。自分の「好き」を見つけることは案外難しいことです。なぜなら、見つけようと努力すればするほど、それは遠ざかっていくように思えるからです。今を精一杯生きることが自分の「好き」を見つける近道だと思います。中学三年生の自分、高校一年生の自分を精一杯生きることが、自分の「好き」を見つけることにつながります。そのきっかけは様々で、たまたまの人との出会い、たまたま見たTV番組、たまたま読んだ本など。もうすでに出会っている人がいるかもしれません。

みなさのこれからの人生で、そんなきっかけに出会い、自分の「好き」を見つけることをお祈りし、式辞といたします。

只今、二百六十九名の皆さんに卒業証書を授与しました。卒業生、並びに保護者の皆様、誠におめでとうございます。

また、第七十回卒業証書授与式を挙行するにあたり、ご多用の中、学校法人浪商学園野田理事長様をはじめ、多くのご来賓の方々のご臨席をいただきありがとうございます、高いところからではございますが、心より御礼申し上げます。

保護者の皆様には、今、晴れやかに巣立ちいくお子様の英姿を目の前にされ、夫々幼いころからの生い立ちを思い出されるなど、感慨もひとしおのことと存じます。高校時代は心身ともに大きく成長する時期でありますが、あり余るエネルギー故に、時に親としてご苦労も多々おありになったことと存じます。歴史と伝統を誇る本校の卒業生と言う栄誉は、お子様の努力の結晶であると同時に、絶えずお子様を励まし温かく育んでこられました保護者の皆様方の薫陶のお蔭でもあります。このような頼もしい若人の姿として実を結びましたことに、心から敬意とお祝いを申しあげます。

 

改めて卒業生のみなさん、卒業おめでとう。皆さんはこの三年間で、智・徳・体それぞれの面で研鑚を重ね成長されました。本校の建学の精神は「不断の努力により、智・徳・体を修め、社会に奉仕する」です。卒業後、皆さん一人ひとりが、活躍できる場を見つけ、それぞれの分野で社会に奉仕する人材と成られることを願っております。

さて、みなさんが活躍される10年後・20年後の未来について、今いろいろなことが言われています。例えば250年程前イギリスで起こった産業革命は、化石燃料を利用することで、物の生産や移動を飛躍的に拡大しました。以前は人や家畜がやっていたことを、熱エネルギーを使って機械が行うようになったため、それまであった職業がなくなり新たな職業が生まれました。それと同じようなことが高度情報化社会の進行に伴って起きています。これまで人間がやっていたことを人工知能やロボットがするようになる。一方そのような社会で新たに人間がする仕事も生まれてくる、というものです。

生活がより便利になり、快適になるでしょうが、その分何か大切なものが失われるようで不安にもなります。しかしながら歴史を振り返ると、どの時代であってもその時代を生きる人々は、時代の波にもまれながら、各自のポジションで試行錯誤を繰り返し、何とか生きて次の世代にバトンを渡してきたのだろうと思われます。

これから社会に出てゆく皆さんには、様々な困難が待ち受けているでしょう。それに直面した時、戸惑い、混乱し、逃げ出したくなることもあるでしょうが、そこで踏みとどまり、問題を柔軟に受け止め、課題の解決に最善を尽くす人になってほしい。課題を解決するごとに成長していく人になってほしいと思います。

最後に、皆さんのこれからの人生に幸多かれと祈念し、式辞といたします。さようなら。

3学期始業式 式辞

2018年01月09日

あけましておめでとうございます。今日から3学期が始まります。中学3年生は高校入試に向けて、高校3年生はセンター試験、私立の一般入試、国公立の二次試験と最後までしっかり頑張ってください。また1、2年生は、学年の仕上げの学期です。それぞれの課題に取り組み、頑張ってください。

 

本日は「皆さんは、どう生きますか?」というテーマでお話しします。突然どう生きると言われても困りますよね。なんとなくはイメージしていても、突き詰めて考えることはあまりないと思います。例えばビッグイベントでいうと、「どん職業に就くのか」「ライフ・ワークバランスはどうしたいのか」「結婚するのかしないのか」「どんな家庭を作りたいのか」などありますが、今日のテーマは「どんな姿勢で生きていくのか」というところです。

いくつかデータを見てみましょう。高校生の考え方の国際比較です。まず最初は「上手く行くかどうかわからないことにも、意欲的に取り組む」という質問です。皆さんはどうですか。ヨーロッパの国々では80%以上の高校生がYESですが、日本は52%程度です。次に「自分には人並みの能力がある」という質問です。中国、米国は90%前後でYES、日本は56%です。三つ目です「自分はダメな人間と思う」という質問です。日本は72%で他国に比べて圧倒的に高くなっています。これらのデータから日本の高校生は他国にくべて、自己肯定感が低くチャレンジ精神に乏しいという像が浮かんできます。

 

なぜそうなるのか、簡単には答えは出ませんが、能力や価値のとらえ方が他国に比べ弱いことが原因の一つかもしれません。例えば、ハーバード大学の有名な心理学者ガードナーは、図のように、知能には「いろいろな」知能があり、人間はそれぞれに、そのいずれかに優れていたり苦手だったりするのだと述べ、「多重知能=MI理論」を提唱しました。それは、言語的知能(言葉を扱う)、論理数学的知能(数、記号、図形を扱う)、音楽的知能(リズムと音のパターンを扱う)、身体運動的知能(身体と運動を扱う)、空間的知能(イメージや映像を扱う)、対人的知能(他人とのコミュニケーションを扱う)、内省的知能(自己とその精神的リアリティーという内的側面を扱う)です。

 

人生山あり谷あり、失敗してしまうこともある、自分の弱さに直面してしまうこともある。

そこで君たちはどう生きるか。昨年ベストセラーになった本を紹介します。この本は80年前に若い人向けに書かれた本です。それが昨年漫画版も出されてベストセラーになりました。皆さんの参考になるかもしれません。

 

それでは三学期もチャレンジングに頑張っていきましょう。3

2学期終業式 式辞

2017年12月22日

本日2学期の終業式を迎えました。高3生はまだセンター入試・私大の一般入試・国公立の2次入試、中3生も私立・公立の入試を控えています。体調管理をしっかりして、冬休みを過ごしてください。他の学年の皆さんも、学習に部活にと忙しいと思いますが、有意義な時間を過ごしてください。

 

今日は「眠りの基礎知識」というタイトルでお話しします。まずは眠りのサイクルについてみてみましょう。眠りは深い眠りと浅い眠りを繰り返します。浅い眠りをレム睡眠と呼び、ここで夢を見たり、記憶を整理定着させたりします。深い眠りをノンレム睡眠と呼び、脳を休ませたりホルモンを分泌して体調を整えます。次に睡眠時間についていくつかの資料を見ながら確認していきましょう。一つ目は「日本人の平均睡眠時間」です。年代別になっています。中学生では8時間、高校生では7時間となっています。二つ目に「性別・年齢別の睡眠時間」を見てみましょう。10代から20代では女性が男性より長く、40代以降は逆になっています。三つ目に「地域別の睡眠時間」を見てみましょう。沖縄、宮崎、鳥取、福井、山梨は平均、東北地方は長めで最も長いのが秋田県です。関東から東海、関西、瀬戸内、九州北部は短めで、神奈川県が最短となっています。資料の最後は「国別の睡眠時間」です。外国に比べ極端に日本は睡眠時間が短いですね。資料にはありませんが、過去から現在を比較すると日本人の睡眠時間はどんどん短くなっているようです。

 

さて、記憶を定着、脳の休憩や体調を整えるためには、何時間くらい眠ればいいのでしょうか。みなさんは毎日何時間くらい寝ていますか。NHKで「睡眠負債が危ない」という番組をしていました。それをもとにお話しします。睡眠負債とはわずかな睡眠不足が借金のように蓄積することを言います。これがたまるとどのようなリスクがあるのでしょうか。まず一つ目は日々の活動のパフォーマンスを劣化させるというものです。米ペンシルバニア大学などの研究チームが行った実験です。研究者たちは、被験者を徹夜のグループと、睡眠時間6時間のグループに分け、注意力や集中力がどう変化するのかを2週間調べました。徹夜のグループはどんどんレベルが落ちて、3日目で終わりました。6時間のグループは徐々にレベルが落ち、それほど睡眠不足を感じていないにもかかわらず、2週間後には徹夜2日目と同レベルになりました。また、別の研究結果から病のリスクを高めることもわかってきました。睡眠不足や睡眠負債が、がんや糖尿病などと強い関連が認められたり、認知症のリスクを高めたりするというものです。

 

学習や部活動で忙しい日々を送っている皆さんは、睡眠時間を犠牲にしていませんか。頑張っているつもりが活動のパフォーマンスを下げているとしたら本末転倒ですよね。そこで少しでも睡眠時間を確保するために、2つのポイントを上げておきます。限られた時間を計画的に、かつ上手に使うことです。1日から学期のスパンで計画を立てて過ごす、OnとOffをはっきりさせOnでは集中して取り組む。次に睡眠負債を減らすために、眠られる日は多めに寝る、しかし生活リズムをあまり崩さないようにする。昼休みに10~20分でも昼寝をする。眠りの質を高める、寝る前はリラックスタイムを取り部屋は暗くする、起きるときには部屋を明るくする。などの工夫をしてみましょう。

 

比較的自由時間のある冬休みに、これまでの生活を振り返り、睡眠時間を見直してください。

2学期始業式 式辞

2017年09月01日

皆さんおはようございます。充実した夏休みを過ごすことができましたか。もうすでに授業が始まっている学年・コースもありますが、本日2学期の始業式を行います。

 

本日のテーマは「多様性って何?」です。多様性を英語でいうとdiversityです。1学期の始業式で、本校が東京2020オリンピック・パラリンピック教育実施校に認証されたとお伝えしました。認証された学校は次の3つの要素を、教育プログラムに組み込む必要があります。➀オリンピック・パラリンピックやスポーツの価値を理解する。➁多様性について理解する。➂主体的・積極的な参画です。

 

そこで本日は多様性をテーマにしました。みなさんはNHK-BSで放送されている「cool Japan」という番組を知っていますか。この番組は日本に暮らす私たちにとっては当たり前と感じることでも、外国人から見ると不思議に感じたり、素晴らしく感じたりするということを主題に作られています。例えば「日本人への大疑問 ~なぜ日本の家は○○なの?」というタイトルの番組では、外国人の感性からすると「日本人はなぜ新築が好きなの?」「なぜ日本人の家は物だらけなの?」「なぜ日本人は小さな家に住めるの?」など不思議に感じると伝えていました。また、フィギアの制作、少女漫画の存在、駄菓子などにクールさを感じたりします。感性、文化、習慣の違いが日本と外国、外国でも国によって違いが浮き彫りになり、面白い番組です。日本と外国、外国でも国によって違いがあるのは、分かりやすく納得しやすいですね。

 

では、自分と周りにいるクラスメイトとの違いはどうでしょう。大人になってもそうですが、自分=標準(スタンダード)と思いがちです。これはある面仕方のないことで、赤ちゃんの頃から育ってきた環境や価値観を土台して今を生きているのですから。でも、少し気を付ければみなさんには理解することができます。自分が標準ではなく、みんなそれぞれ違いがあることを、自分もその違いの一人であることを。昔の人もそれには気づいていて、三者三様・十人十色・百人百様・千差万別などの言葉があります。違いがあることを前提にどう理解し合えるかが大切ですね。

 

違いがあるのは当たり前と思えたとき、言い換えれば人の多様性を認められたその先には、何があると思いますか。本当の「自分らしさ」にたどり着けるのではないかと私は思います。人が自分のことをどう思っているとか、気にする必要がなくなります。お互い安心して、ありのままの自分でいたいですね。

1学期終業式 式辞

2017年07月20日

皆さんおはようございます。本日1学期の終業式を迎えました。この3か月半ほどを振り返り、比較的自由時間の多い夏休みに生かし、有意義に過ごしてもらいたいと思います。

さて、今日は「未来に生きるチカラ」というタイトルで話をします。中学生には少し難しい言葉も出てきますが、よく聞いてください。

 

20年ほど前から、未来の社会は知識基盤社会になる、人口減少が進み少子・超高齢社会になる、高度情報化社会になる、グローバル社会になると言われてきました。これは現在進行形で、これから先の皆さんが社会で活躍するころには、一層進み今とは大きく変わった社会になるであろうと予測されています。そのような時代を生きていくには、どんな力を身に着けておく必要があると思いますか。学歴or資格、基礎学力or専門知識、体力or耐力、英語力or日本語能力、勤勉さor大胆さ、努力or才能でしょうか。

溝上慎一さんは「自律エンジンを持つこと」と言っています。この方は京都大学の教授で、いち早く大学の講義にアクティブラーニングの手法を取り入れ、伸びる学生の調査研究をしています。溝上さんは「どんな高校生が大学・社会で成長するのか」という本の中で、次のような高校生がその後成長すると言っています。「授業外学習を積極的に行っている」「課外活動を積極的に行い、良好な対人関係を築いている」「自分の将来に向けたキャリア意識を持っている」です。これらのことを積極的に行える気持ちを自律エンジンと呼んでいます。

また、溝上さんは自律エンジンをもって入学してくる学生は、出身高校や入学した大学の偏差値にかかわらず、次のような特長を持っていると言います。➀他者理解力「人の話を聞くことができる、自分とは異なる意見や価値を尊重することができる」、➁計画実行力「計画や目標を立てて日々を過ごすことができる、時間を有効に使うことができる」、➂コミュニケーション/リーダーシップ力「他の人と議論することができる、リーダーシップをとることができる」、④社会文化探求心「社会の問題に対して分析したり考えたりすることができる、異文化や世界に関心を持つことができる」

未来を生きる力のもとは、皆さんが「今・ここ」を精一杯生きることです。そこでそれぞれの自律エンジンを育むことです。今あなたの自律エンジンは何馬力ですか?

1学期始業式 式辞

2017年04月08日

皆さん、おはようございます。昨日入学式を行い、中学37名・高校233名の新入生を迎えました。さあ、1年の始まりです。気持ちも新たにいいスタートを切りましょう。

 

今日は1年のスタートに際して、大きく3つのことをお話しします。まず最初は皆さんが充実した1年を送るために、「どうすれば成果を出せるのか」というテーマで考えてみましょう。何かに取り組んで成果を出そうとするとき、3つの要素が関係しています。「心構え」と「時間」と「集中力」です。この3つが相乗効果を発揮します。それぞれ10段階あるとして、3要素とも最高レベルであれば、10×10×10=1000の効果になります。それぞれ平均的なレベルであれば、5×5×5=125の効果になります。それぞれの要素は半分になっただけなのに、効果は1/8になってしまいます。では最大限に効果を引き出すにはどうすればいいのでしょうか。

まず「時間」ですが、限りがあるので極端に増やすことはできません。授業や部活の練習時間など、あらかじめ割り振られた時間や通学など隙間時間を有効活用すること、睡眠時間を確保すること。

次に「心構え」ですが、時間と違って内容次第で高いレベルに持っていけます。目標設定はできていますか、達成のためのプランは考え抜きましたか、達成時のイメージを描いていますか。

3つ目の「集中力」ですが、これをつけるためにはトレーニングが必要です、長時間集中は無理なので生活にメリハリが必要です、自分でコントロールできるようになると最強です。最大効果が出せるようチャレンジしてください。

 

2つ目の話は「東京2020オリンピック・パラリンピック教育実施校」についてです。本校は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会より、西日本で初めて「東京2020オリンピック・パラリンピック教育実施校」に認証されました。このマークは認証を受けた学校しか使うことはできません。また、認証を受けた学校は「東京2020教育プログラム」を実施していくことになります。その内容は大きく分けて3つです。➀オリンピック・パラリンピックやスポーツの価値を理解する、②多様性について理解する、③主体的・積極的な参画です。実施の年まで一緒に学習を深めていきたいと思います。本日は学習の1回目として、オリンピックに出場した先輩を紹介します。6人おられます。内2名がメダリストです。まず高校出身のメダリスト、森岡栄治さん、1968年メキシコオリンピック、ボクシングで銅メダル。次に中学出身のメダリスト、沖口誠さん、2008年北京オリンピック、男子体操団体で銀メダル。後は高校出身の方です。谷公市さん、1972年ミュンヘンオリンピック レスリング90Kg 7位。石森公一さん、1984年ロサンゼルスオリンピック レスリング 100Kg 7位。高見公明さん、1984年ロサンゼルスオリンピック ボクシング。山村敏之さん、1988年ソウルオリンピック、ハンドボール。本日は紹介にとどめます。皆さんで先輩たちを、他の競技を調べてください。

 

最後にいい報告です。中学校ハンドボール部が、春の全国中学校ハンドボール選手権大会で、7年ぶり2回目の優勝を飾りました。みんなで健闘をたたえ、拍手を送りましょう。

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