令和6年度 4月8日 1学期始業式 式辞
2024.04.08
令和6年度 1学期始業式 式辞
おはようございます。いよいよ新学年がスタートします。反省点、良かった部分も含めて、昨年までのことは全てリセットできましたか。
新たな教室で、新たな気持ちで、新たな目標を掲げ、本日より令和6年度が始まります。今、全員が同じスタートラインに立っています。スピードが速すぎても息切れしてしまいます。出遅れるのも良くないですね。今日からはしっかりと前を見据えて、一歩一歩歩みを止めることなく、ともに進んでいきましょう。
1年間のスタートに際し、色々な場面で色々な先生方が、また家庭でも目標を持って取り組みましょうという話が出てくると思います。
目標についての考え方、立て方も多様であり、また色々な分野、ジャンルに分類する必要があります。また個人の中にも生活面、クラブ活動、成績面など。各教科においても英語、国語、数学…。また所属するクラスにおける目標、学年の目標、クラブ内の目標など。
目標というものをどう考えて、どう組み立てて、どのような過程を経て、どう達成していけるのか。思考の整理の仕方がポイントです。生徒の皆さんが社会に出てからも同じです。
皆さん、前のスライドを見てください。皆さんも色々な報道等を通して、知っている人も多いと思いますが、こちらが高校1年生の時に大谷選手が取り組んだマンダラートという目標設定の方法です。
81マスある真ん中に「ドラフト1位8球団」という夢を掲げ、その夢を実現させるために必要なテーマを周囲に8つ設定し、更に8つのテーマに対する課題を可視化、見える化したものです。
「ドラフト1位8球団」という大目標は、160キロを投げるだけでは達成できない。「メンタル、人間性、運」も大切に考えていることがわかります。特に「運」の周囲には「あいさつ、ゴミ拾い、応援される人間」という言葉が並んでいます。大変、共感できるところであり、印象的なところです。
マンダラートは中心のマス目に達成したい目標を書き込み、周囲はその目標を達成するための課題を埋めていく方法です。可視化、見える化することにより、課題、問題が明確になり、目標達成までのプロセス、自分が取り組むべき行動も明確になります。是非、参考にしてほしいと思います。
他にも縦軸と横軸のマス目の数が変わるマトリックスという方法もあります。色々な人と巡り会う中、目標を達成している人は三つの共通点を持っていると思います。
1 「発想力、柔軟性、コミュニケーション力、調整力がある人」
2 「思考の整理ができ、行動力がある人」
3 「失敗しても諦めず、成功するまで続ける人」
先生の目標、学校の一番の大きな目標は
「全先生方が協力して、生徒の皆さんの個々の目標を全力でサポートし、一人ひとりの成長(人間力)、伸長(知力、学力、体力)、達成(進路目標、部活動)へと導く」ことです。
今、先生方も皆さんのことを考えて、「どのような活動を通して、どのような成果、成長をめざしていくか」という目標を立ててくれています。
各教室で色んな先生方が夢を語ってくれると思います。個々の目標の設定の仕方についても沢山のアドバイスをもらってください。
そして、皆さんがこの1年、どのような夢を描き、どのようなプロセスで、どのように目標を達成していくのか。大きく成長していくその姿に期待しています。1年間ともに頑張りましょう。
大阪体育大学浪商中学校・高等学校 工藤 哲士