中高体育祭挨拶   (平成25年9月27日)

おはようございます。

適度な気温の秋晴れのなか、絶好のコンディションで本年度の体育祭が今まさに開会されます。生徒諸君の全員の熱気と思いが、この天気を招いたと思います。

昨日まで、この開催準備に当たって頂いた教職員、関係生徒、特に生徒会の皆さんに対し感謝申しあげます。また、早朝より保護者の方々のご出席を頂き、本当にありがとうございます。

この体育祭は、附中、浪商の生徒が、中高の枠を超え、一丸となって、日ごろ鍛えた力を発揮する場であります。それぞれの個人やクラスの健闘を大いに期待しております。

また、生徒一人一人がかっこ良く体育祭へ参加していただきたい。かっこ良いと言うのは、ビリでもトップでも、ふざけず、個々が自分の能力精一杯にやることです。

最後に「今日一日を、明るく、楽しく、元気よく、そして大切な体です。けがをしない。させない。」ことをお願いして、開会の挨拶といたします。

A.「教育実習生」だからの甘えは許されない
  ①三週間の短い間であるが、その間の皆さんの授業はやり直しはない
 ②生徒たちは教生先生だからといって手加減をしない。精一杯自分をぶつけてくる。
  ③教師の力量を敏感に見抜き、心を開いたり、閉じたりする。子供の行動は教師の
   行動を鏡に映し出すような存在である。
  ④教生だから「慣れるまでは」「指導教官の仕事を手伝えばいい」というものではない。

  この厳しさに耐え、生徒の期待に応えられるように努めてほしい。

B. 生徒の理解に努める
 ①十人十色という言葉のように、観察の段階から、積極的に一人ひとりの個性の生
   徒理解に努めること。
  ②教師として「教える」という立場も大切であるが、生徒の立場から、どう指導したら
   いいのかを常に念頭に置き、生徒から学ぶという姿勢も忘れてはならない。
  ③だからといって、生徒の中に飛込んでいくことは大切であるが、生徒の中に埋没し
   てはならない。教師には「教育計画を進めていく責任」があり、はっきりと「けじめ」
   をつける。

C 教育の接点
(一) 教師のやる気
  ①教育という仕事は成り立たせるためには、まず、教師と生徒のよい人間関係を
    作ることから始まる。
   ②一人一人の生徒のよさを見つけ、やる気を起こさせ、情熱を燃やして育てようと
    いう教師の「やる気」は、生徒たちに自らの可能性に全力を出して取り組んでみ
    ようとする意欲を植え付ける。
   ③ものの善悪のけじめを的確にし、時には優しく、時には厳しく、感性豊かに生徒
    たちの変容を求め続ける気迫がほしい。

(二) 授業が命
    ①豊富な知識も必要であるが、感覚とか、解釈とか、人間としての幅があるほど、
    学習にしても生徒を深くかかわらせ、授業の質を高めることが出来る。
   ②人間性豊かで、力量のある教師の授業は、生徒の心を引きつけ、教師と生徒
    の心が響き合い、生徒の学習への喜び、満足感、達成感、充実感を呼び起こす。

(三) 本物と偽物
    ①日頃の教師の後ろ姿の様な、何気なく振る舞う言動や生き方を敏感に生徒は
     身に付けて行く。
   ②教壇に立っての指導も大切であるが、日常の教師の人間そのものから始まる。
     人間をはぐくむのは人間であり、人格を培うのも人間以外にない。
   ③生徒の心を深く捉らえ、心にも生涯に渡って生き続けられる教師が本物の教師
    だ。

  ※最後に短期間のため、教科指導が中心に、それ以外の校務も山ほど。卒業生の
   受け入れは「厚意」。教員として勤務する意思のない実習生。単なる単位取り実習
   公害という言い方もされている。承知おきください。

○夏休み期間大きな事故も無く、皆さんの元気な顔をみて、先生方もホッとしております。

○有名な精神分析学者フロイトの理論に「快感原則」と「現実原則」という精神現象の2原則という概念があります。
例えば「快感原則」とは、赤ん坊は空腹になると本能のまま泣くようなことを指します。そこで、母親がシーシーと言って泣いてはいけないよと諭していくと、周囲の状況に応じて我慢することを覚える。こうした何度となく繰り返しの「経験」から修正し、学び、成長していくことを「現実原則」と言います。

人間生まれて、人間関係のルールを最初に学ぶのが家族と親の絆の場である家庭です。一般的に少子化に伴って、子どもは大事にされ、しばしば行き過ぎた保護・干渉がなされ、甘やかし過ぎる傾向にあります。

昨今の学校教育も生徒の自主性を尊重するあまり、サービス産業的に生徒を顧客と捉え例えば、生徒に対し、してはいけない等の嫌がられる指導を教員がためらう場合もあります。

現代、社会生活を営む「現実原則」を学ぶ機会を生徒は次々に失っていることも認識してもらいたい。さらに、「現実原則」に即した指導を本校でされることは大事なことだと感じていただきたい

○ それでは、今日は、命、人権、勉強、この3つのことについて話します。

○ 新聞報道で知っている人もいると思いますが、ある私立高校のアメフト部員の3年生が、強化練習試合中の8月12日熱中症でお亡くなりになりました。同じ高校生として、皆さんと一緒にご冥福をお祈りしたいと思います。

君達の若い命は、最も大切で尊いものです。残暑はまだ続きます。特に運動部の生徒諸君は、練習中適度に休憩すること、水を補給すること、また、いわゆるこむら返りが起こったら、熱中症の兆候とか、その他、充分に注意を払って練習してください。

〇 また、ある高校生がネット裏サイトで○○を殺すという書き込みをし、警察に逮捕されました。君達には、そういったことは関係無いと思いますが、携帯やパソコンで個人名を挙げ誹謗中傷しているようなこと、いたずらの落書き気分の、軽い気持ちでやろうがやるまいが、これは許せない人権侵害です。こういった犯罪が多くなりつつあるので、警察にもサイバー犯罪専門セクションがあり、いつ、どこで、誰がといった発信者は直ぐに分るようです。もし、被害にあったなら、先生方へ申し出てください。 

〇 話は変わりますが、今、この時期に君達が一番しなければならないものは、勉強です。勉強については、夏休みの期間、自分の思い通り過ごせたという人は少ないと思います。
いつも言うように「単位を落としたくないから」「留年したくないから」と言ったネガティブなモチベーションや、親や先生に言われてする勉強は楽しくないし、充実感も無い。いやいややっている人は、将来自分がやりたい夢と勉強とを結び付け、夢の実現には勉強が必要であると言った意識変革を行なってください。

経済協力開発機構(OECD)の国際的な学習到達度調査(PISAの説明)で、日本は過去常にトップの成績でしたが、今は下がりました。その理由としてゆとり教育による授業時間の減少が言われていますが、学習の考え方の違いからの問題もあります。
習得型から活用型、そして探求型へ移行していくのが世界的な学習の方向です。もう少し平たく言うなら、英語で多くの単語、述語を覚えるのが習得型、その知識を使って外国人と話すのが活用型、さらに、この英語力ではダメと、自ら気づき自分で考え英語を学習するのが探求型です。そういった自ら考えながら行う勉強、探求力を世界は求めているのです。

○ 最後になりますが、これからの君達全員には大人では考えられない、大きな可能性があります。これから歩む人生の時間もエネルギーもたっぷりあります。少し努力すれば、大抵のことを実現できるのも君達なのです。
特に3年生は自分の進路実現を目指して、新たな気持ちでこの2学期を迎えてください。

  中学校の校長挨拶も、高校の挨拶に準じて、同内容を若干平易に話しておりますので、ご了承ください。

○ 今日の集合状態は非常に良かった。
こういった非常事態の場合は「しゃべるな」「あわてるな」「迅速に」あとは先生方の指示に従うことが大切です。

○ 平成7年(1995)1.17阪神・淡路大震災、新潟の中越地震、東北大震災等の教訓から東京消防庁の見解として、地震が起こったら、先ず逃げる。火元を確認していたら自分の身が危ない。優先順位は次の通り ① 身の安全 ②出口の確保 ③火の始末

それから、一斉に発信するので、携帯電話は通じなくなる。後から送信されるがメールの利用の方が確かである。今日でもおうちに帰ったら、万が一離散した場合の家族の集合場所を決めておくと安心

○ 携帯電話について
防災訓練に合わせて伝達しますが、9月5日の木曜日の11時に大阪880万人防災訓練緊急地震警報が一斉になります。マナーモードにしていても、鳴動します。

これは大阪府が、すべての携帯電話会社へ協力を要請し、880万人府民への緊急連絡の試行訓練です。

ただ、本校は今日防災訓練を実施しました、且つ、当日の時間帯は大切な授業中ですので冷静に対応してください。

○ 1学期が終わり、明日から長い夏休み入ります。1学期は楽しかった修学旅行、校外学習、和太鼓も鑑賞しました。そして、この前の期末考査、4月に入学した1年生もやっと本校生なり、2・3年生はそれぞれの新しい学年の使命や意義をよく自覚し、目標に向かって、夫々がよく頑張ったと思います。

○ また、部活動においても、公式戦が終われば3年生は引退の時期が到来し、新たな目標に向かって切り換える時期でもあります。

○ ここで今日は私が体験した非日常的な話題を提供、実話です。君たちが生まれる前、数十年前に高校生40人を連れてアラスカにキャンプ行ったことがありました。そのうちの一人に数十年ぶりに阿部野で偶然再会しました。人との出会いは、本当に摩訶不思議。抱き合わんばかりの再会。また当時書いたアラスカレポートを読み直しました。

○ 何故当時アラスカキャンプに行ったかと言うと地域で活躍している子ども会の全国子供会連合系リーダーの研修でプログラムリーダーとして参加しました。

○ 目的は現代の若者が、一般的にひ弱で持久力や忍耐力など欠けている。アラスカの大地で大自然の中、仲間と苦しさと楽しさを分かち合い真の友を得、孤独と戦いながら自己を見つめなおし、リーダーとしての若者に育ってもらいたいと言う思いがあった。

アラスカのアンカレッジから北へ350キロ、ホーマー市というところです。アラスカのシャングリラ(理想の里と言う意味)海には動物園のようにラッコやイルカ、鯨。ハリバット身長分くらいのひらめも釣れる、山に向えばマッキンレー氷河(ヘリで乗り付け、氷を獲得)、夜空には満天の星とオーロラ、お花畑の高原 川には金魚すくいの状態のサーモン、イクラもたっぷり食べました。一度興味のある人は調べてみてください。

様々な活動、その中の一つの典型的な活動を紹介すると、ソロ活動です。

人口が少ないホーマー市から、更に、無人半島へ船で渡り、数キロずつ離れた場所へ子どもおいて、一人で2日間行動するのです。勿論夜も。約束事は海岸線と森との間は数百メートル、必ず海岸線にキャンプ、森には近づいてはいけないルール。当時の団長は、森のけもの道でクマと遭遇し、お互いがびっくりお互いが逃げたと聞きました。(森には狼、熊、他動物がいる。)

持ち物は、水1㍑、タープシート、細引き、マッチ10本、ナイフ、シュラフのみ、)、水泳禁止。人に合っても会話禁止。食料は自分で獲得する(主に潮が引けた後の海水の水たまりのタイドプールに逃げ遅れた魚、かに、貝を採る。)そのときそっと見回りに聞くと、一人でずっと二日間泣き続けている生徒も、食事を自ら取って腹いっぱい食べた子もいました。このプログラムが終わった生徒全員の共通の感想を紹介します。

○ その夜に思い出すのは親のこと、友達のことばかり。人間は一人では生きているようで、実は人間は仲間、友がいないと一人では生きていけない。異口同音に全員が感じたようです。

○現代社会は、学校も含め豊かになり過ぎて、何かあれば責任を取らせ冒険が出来なくなってきている、また、安全を優先し、人間の持つ本能やリスク回避する訓練を怠っているように感じます。何をするにも手取り足取りの細かいルールまで決まられています。今、教育をする場合、我々指導する側は周到な準備の上にたって、子どもをじっと見守ることが非常に重要であることを思い起こしました。

このような、人間の極限を体験することは、皆さんが経験しているスポーツにも通じるところがあります。

いつか、こう言った非日常的な体験も皆さんに経験していただきたい。

○ 最後になります、現実に戻って日本全国の高校3年生は、夏休みは卒業後の進路実現に向けて必死に努力しています。

是非、夏休みに何かを自分のものとして掴んでほしいことをお願いして終業式の挨拶とします。

中学校の校長挨拶も、高校の挨拶に準じて、同内容を若干平易に話しておりますので、ご了承ください

おはようございます。1昨日に入学式を終え、やっと3学年の全校生徒がそろいました。

今朝も本校の生徒から、「おはよう」「こんにちは」といった挨拶が次から次に返ってくるのはすごくいいことだと思います。みなさんには当たり前のことになっているのでしょうね。挨拶は人が人として互いに認め尊重する行動です。たったその一言の挨拶で、素晴らしい学校であることがわかります。やはり浪商は伝統校であり名門校です。皆さんはその名に恥じない生徒であってほしいと思います。
先ず、1年生へは改めて入学を祝福いたします。

さて、10数年前に当時の自治省(総務庁)が青少年健全育成の審議会を設置し、偶々大阪府の委員で2年間上京して会議に出席したことがありました。日本を代表する著名人ばかりで自分は引け目を感じながら参加していたことを記憶しています。
その審議会の委員として参画していた登山家であり泌尿器や精神科医師の今井通子さんとの出会いがありました。登山家としては、ヨーロッパ・アルプスの3大北壁アイガー、マッターホルン、グランドジョラスを征服され、東京女子医科大学の医師として、また、ニッポン放送の『テレフォン人生相談』やテレビにも出演している方で、彼女は登山を通じて自分の体で自然を体感して来ています。

自然の中へ入ったら本能にあったやり方をする、自然を守るということを教えるには、山の木を切るのを止めましょうが最初にありきではなく、先ず木を切ってみようから始めるべきと主張されました。チェーンソーなどを使ってバンバン切るのではなく、のこぎりを使って手で切れる範囲のことを、子供が汗水流して木を伐り、年輪を見せここまで育つには何十年と掛ったことを年輪から知るはずです。こう言ったことから形式的な自然保護ではなく体感的な経験から環境保護ができると思っているとおっしゃいました。
また、この春に10代の思春期の子供さんをもつ母親がその中で子供を理解し、サポートすればいいのかを考えると言ったテーマの手記から皆さんに提供できるいくつかの大事な部分について話したいと思います。

現代は子供を守るものが少ない時代
経済が豊かになり情報化が進むと、地域の連帯感が崩れ、昔いた町内会の怖い、恐れ多きオッチャンが消え、お父さんも、先生も、怖くなくなったと知ったら、子供は傍若無人にふるまう。昔は無条件に学校の先生は偉かった、怖かったと位置づけされていましたが、今は・・・。

これは自分たちを守ってくれるシールドが少なくなっていることを意味します。このことで、一番子供が被害を受けている時代。薬物、様々な犯罪、いじめや自殺などなど

自分をコントロールする力をつける。 自立する。
思春期は、肉体的にも精神的にもコントロールの難しい時期、例えば、スポーツをすると、くたくたになったり、指導者や先輩が恐れ多き者であって、悪さができないと言われていますがスポーツにやりがいを持つことも自立できる要素です。
ある家庭でお母さんと口論になった息子が偶々はずみで母親の顔を叩いてしまった、それを見た父親が母親に手を出すとはと息子を殴ってしまった。息子にとっても経験のない父親の鉄拳でした。それからしばらくした後、仲の良い友人たちが、そろって家出しました。いの一番そういったことに参加する息子であったのですが、参加しなかった。 息子になぜって問うと「家出に必要なお金がなかった。もう一つは父親に殴られた痛さを覚えたから、とても家出はできなかった。1回の拳固が、一回ゆえに彼にとって、痛みと恐怖がシールドになり越えられなかった。
決して継続的な暴力は痛みと憎しみしかあたえませんが・・・。

責任は生き方の質を決める
責任とはネバならないもの、重くてできれば背負いたくないといった印象を受けますが
英語でRESPONSIBILITY レスポンスとは反応 アビリティとは能力の意味
自分で積極的に反応していく、人間は基本的には不快なものを快適なものに変えようと反応します。
責任を教えられた子供は、不快なものに出会うと自分の納得のいく結果を得るために原因を変えようする力が働きます。その体験を積み重ねて人生が自分の努力次第であることを学んでいくのです。例えば、親は朝起こさないことから始める。起きるのが遅くて遅刻を先生から指導され嫌な思いをする。何度も繰り返すことによって、自らの自己責任で起きる。
人生は自分の努力次第、生きることも他の人はやってくれません。と言うことは人生で何を手に入れるか、どれだけの充実感を体験するのかも自分次第です。 それを身に着けるためには言葉でいう以上に木を切り倒すことと同じで、日常で君たちに自分たちの行動結果を体験することが、最も力強く効果的であると思います。

若い人たちにとって、自分が失敗したときの恐れ多きもの(時には教師、時には親)を自分のシールド、味方として捉える、自分を人間として成長させてもらっているという認識も必要ではないかと申し上げて、始業式の挨拶とします。

校長 大木 徳史

※中学校の校長挨拶も、高校の挨拶に準じて、同内容を若干平易に話しておりますので、ご了承ください。

  • 大阪体育大学浪商中学校
  • 大阪体育大学浪商高等学校