【苦あれば楽あり】         
                             
第六十六期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、それぞれのお子様を育ててこられた保護者の皆様、誠におめでとうございます。
さて、人生の大きな節目の一つであるこの機会に、卒業生の皆さんへの餞として私の今までの人生を振り返った思いを贈ります。

自分を振り返ってみると、大学卒業後・一般企業に就職、毎月百時間以上の超過勤務、その企業を退職・無職で結婚、自活のため教員採用試験の合格を目指し必死で勉強・教諭時代、陸上競技で全国IH全国優勝を目指し朝から晩まで練習に明け暮れた・学校現場から急遽一般行政職へ異動(させられた)・学校現場を忘れかけた頃に校長として早十年。
全てが走馬灯のようにグルグル頭の中を回っていくが昔、ノートに残したこの詩が私をいつも奮い立たせてくれた。また、ある時は、私の友人が仕事に苦しんで慰めの言葉もかけられずにいた時、この詩を贈ったら涙を流し、立派に再起した。  
この詩を・・・。

楽中苦あり、苦中楽あり
晴れたり曇ったり心の空に、花も咲けば嵐もおきる
ばからしい世の中にも、どこか取り柄がある

自分を鍛える溶鉱炉だと思えば、結構な世の中だ
自分を苦しめる溶鉱炉だと思えば、たまらん世の中だ

社会の罪だなどと楽に考えているのか。もう少し真剣に自分を見よ
心がけが良くて苦労した人は良い

真の幸福は、お互いが親切にしあうところにある
幸福とは魂と魂との共鳴にある

三学期始業式 講話

2014年01月08日

明けましておめでとうございます。先ずは、2014年が皆さんにとって平和で素晴らしい1年でありますよう祈りたいと思います。

新年の全国高校サッカー選手権準決勝で、大阪代表の履正社が接戦の末でPKで負け残念でした。また、昨日、全国高校ラグビー選手権では大阪代表の東海大仰星が神奈川県代表の桐蔭高校を接戦の末下し優勝しました。
大阪の高校が頑張っています。近い将来、本校の部活動が全国制覇できるように心から願っています。 
また、大阪の地は元来スポーツのメッカであります。例えば、ご存じのように全国高校ラグビーは、近鉄花園ラグビー場で開催されていますが、実は夏の甲子園、全国高校サッカー選手権、アメフトも、また、陸上選手権も発祥の地は大阪の豊中の総合グラウンドなのです。更に高校テニスも大阪浜寺公園が発祥地です。その他、多くのメジャーなスポーツが昔、大阪で開催されていたのですが、テレビ放映や他の諸条件で開催地が移っていった経緯があります。

さて、3年生は間もなく卒業しますが、高校生活の3年間は人生の通過点、新たな進路、大学・短大・専門学校・就職先において目標の達成に向けて全力で頑張ってください。
2年生、1年生については、学年の集大成の学期です。一年の計は元旦にありと昔からいわれています。今年こそ夢を実現するぞ、こんなことに挑戦するぞといった目標のある無しが、日々の生活の充実に大きく影響します。まだの人は今からでも何らかの目標設定をしてください。

近頃、マスコミも含め、塾と学校を比較しますが、全く同質のものではないと思います。基本的に塾は直接経費、塾代を自分で払い、学ぶ気持ちを持つ者が集まっている点で学習の場とすることは容易であるとも言える。また、良いか悪いかは別として、受験という明確な目的・目標が存在することからモチベーションを生み出すことも難しくない。
そこで、様々な機会に訓話をしている内容ですが、学校は、公私立とも税金が投与された教育機関であり、大きく分けて二つの大きな意義があります。
一つは社会を構成する一員としての基盤づくり、そのために教えられる側、即ち生徒、君たちにはある程度、ルールや慣習を強制的に課せられることもあります。例えば、登校時間遵守・教室に居ること・授業時間の規制・成績評価・懲戒処分などがあります。
次年度から指定校推薦の選考基準に、日頃真面目に授業に取り組んでいる生徒には優位の要因を、また、逆に授業態度が悪い生徒、当該学年において生徒指導上懲戒を何度も受けた生徒には不利な要因として、選考の判断材料に加えていきますが、これも一つです。このことについては、次年度、進路指導部の方から説明してもらいます。

もう一方は自己実現のサポート機関である。先ほども言いました、君たちの将来の夢の実現に向けての、知識や情報、考え方を含めたサポートをする機関だと思います。そのため、昨今、学校教育を取り巻く環境について様々な指摘をされることもあります。

①教育は人間が人間に対して行う営みであって、教える側と教えられる側のお互いの熱い心と積極性が必要。ところが最近、生徒側に立場をわきまえた関係が希薄になりつつある。昔々「3尺下がって師の影を踏まず」言葉がありましたが死語になってしまっています。これは師に随行する場合、弟子は師のうしろに下がり、師の影を踏まないようにしなければならない。弟子は師を尊び、どんなときも礼を失わないようにせよとの戒め。教える人を尊敬して謙虚さを表した諺です。人と向き合い与えて教えられる側の君たちに、自発的な尊敬や慎み、マナーがなくては成立しにくいものです。
その重要な要素に授業を受ける規範意識もあります。授業を受ける正常な態度をみんなで実行することです。
  
②逆に我々教員は未来を担う大切な若者へ知識と知恵の伝道者、高貴な任務であり、また学校は権威と責任を伴っている組織である。現代において個人の自己実現へのサービス過剰により、甘やかしがあるように思えます。学校は君たちが社会へ出ていくことを教える訓練機関でもあることの認識が、我々教職員にも必要です。

③一方君達のおかれている環境は、受身の状態で情報の嵐に囲まれて(テレビ、携帯、PC、など)います。その結果、受身の情報になれてしまい、知識に対する空腹感、ハングリー精神が奪われてしまっている。自ら知りたい情報や正しい教育で受ける情報について汗をかいて探すアクション意欲が希薄になってしまわないかと危惧します。
その解消方法の一つは読書、自ら一人で行う行為、一人ずつ違ったスピードや深さで読み進み、創造力や主体的な情報源を創り出すものであります。休み中に何冊読みましたか。今一度本を手にする時間をつくるよう心がけてください。

学校教育における2つの視点から皆さんに話をしましたが、短時間の説明ですので理解できたかどうか。少し疑問が残りますが、これを始業式の挨拶とします。

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