第六十六回卒業証書授与式式辞

 只今、二百五十二名の皆さんに卒業証書を授与しました。卒業生、並びに保護者の皆様、本当におめでとうございます。
また、大阪体育大学浪商高等学校第六十六回卒業証書授与式を挙行するにあたり、何かとご多用の中、学校法人浪商学園理事長、野田賢治様はじめ、多くのご来賓の方々のご臨席により、この卒業式に一段と花を添えていただき、高いところからではございますが、心より御礼申し上げます。来賓の方々のご紹介は、後程させていただきます。

次に、保護者の皆様に申しあげます。本日は早朝より多数おいでくださり、まことに有難うございます。三年前、皆様の大切なお子様をお預かりし、ご期待に添うよう教職員一同が一体となって教育してまいりました。
大半の卒業生の進路先は決定いたしました。さらに先ほど表彰しましたが、3年間の皆勤賞が十六名、精勤賞が三十三名もでており、また、この間様々な団体から表彰されるなど、いろいろな分野で活躍・努力してくれて心強い限りだと思っております。
保護者の皆様には、今、晴れやかに巣立ちいくお子様の英姿を目の前にされ、夫々幼いころからの生い立ちを思い出されるなど、感慨もひとしおのことと拝察し、お喜びを申し上げます。親という字は、木の上に立ってみると書くとおり、子どもを見守ることが肝要とよく言われます。高校時代は心身ともに大きく成長する時期でありますが、あり余るエネルギー故に、時にはご苦労もおありになったことと存じます。歴史と伝統を誇る本校の卒業生と言う栄誉は、お子様の努力の結晶であると同時に絶えずお子様を励まし、温かく育んでこられました保護者の皆様方の薫陶のお蔭でもあます。このような頼もしい若人の姿として実を結びましたことに対して、心から敬意とお祝いを申しあげます。

さて卒業生の皆さん、改めて卒業おめでとう。
皆さんが入学したのは、平成二十三年四月、本校に入学、その後、各教科の修得とともに、汗を流し、歯を食いしばり頑張ったクラブ活動、オーストラリアと東北との修学旅行、学校全体が団結した体育祭、文化祭等を経験しました。
それに加えて、日々通学する中での自然体験は大きかったと思います。
間もなく春が訪れますが、毎年校内には周囲の木々の放つ香りが辺りに満ち、メジロなどの小鳥たちのコーラスが響き、空は晴れ渡り、周囲には海、そして山並み、その景色からも、一人ひとりが、自然との対話を日々繰り返し、そこで自分自身の存在を肌で感じていたと思います。

高校時代は多感な傷つきやすい年頃です。それぞれが、誰にも言えない辛いこと、悲しいことがあったことと思います。そういったことに耐えて、乗り越えて立派な人間として新たな人生へと旅立とうとしています。私も先生がたも君たちのような若者を世に送り出すことを、誇りに思い、また、出会ったことができ、とても幸せに思っています。

ここで、皆さんの輝かしい門出に際し、餞の言葉を贈りたいと思います。
教育界では、いじめ問題や体罰問題などが取り上げられ教育の在り方が根底から問われた時期でもありました。   
そこで、それらに少し関連する人間関係について話をしたいと思います。良い人間関係を保つには、一言で言うなら厳しさの中にも思いやりのある温かい心が必要です。「人間強くなければ生きていけない。しかし優しくなければ生きる資格がない」という言葉があります。今までは、同世代・同質集団に安住し、同じ高校で生活してストレスのない固定的な人間関係の中で暮らしてきたと思います。これからは、様々な多くの人との交流を広げていくことが大きく自分を飛躍させる要因になります。
そのために必要なことは、他の人に対して好奇心を持つこと、自分と違う人を異端とする扱いを止めること、年齢による価値観の違い、敬語を含めた言語感覚、ファッション感覚に寛容になること、更に、お互いの気持ちを考えて行動すること、即ち「他を感じる力」を身に着けてほしいと思います。それぞれの社会にはルールや習慣があります。自分だけではなく、他者も気持ちよく生活が送れるよう、自分のわがままを抑えていく必要があるとともに自分が集団に対してプラスに働いているかどうかよく見極めてください。
大きくとらえれば、宗教や政治的信念の違いもお互いが認め合えるような生き方をすること、要は、自分と考えの違う多様な人々の存在を認める度量の広さを持てば、単純な競争社会から共に生きる社会、「共生社会」へ移行して行き、豊かな社会を構築することに繋がっていきます。
常に厳しさの中にも思いやりのある温かい心を持ってどなたとでも接してください。ともう一度、申し上げてお別れします。・・・・。

結びになりますが、大阪体育大学浪商高等学校は永遠に皆さんの母校です。今年度は創立九十二年目ですが、八年後の輝かしい百周年に向けて新たなスタートを切っております。
また、皆さんには同窓生として本校の姿を見守っていただくと同時に、今後のご協力、ご支援をお願いしたいと思います。
夫々の進路に別れていきますが、素晴らしい皆さんの未来に向けて、限りない発展と今後の活躍をお祈りしています。
さようなら、お元気で

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