二学期始業式 講話

2014年08月30日

○   夏休み期間大きな事故も無く、本日、皆さんの元気な顔をみて、先生方もホッとしております。

 

○   先ず、朗報ですが、甲子園大会大阪桐蔭が優勝しましたが、接戦した準優勝の三重高校の監督は野球部で活躍された皆さんの先輩、本校の卒業生です。

 

○   次に、浪商中学校の男子体操部が全国中学校体操選手権団体総合で優勝しました。6年後の東京オリンピックに是非とも選手として出場し、活躍していただきたいと思っています。

 

○  さて、数年前から「平成生まれの大学生(全入時代の幕開け)」と新聞社が題して特集を組みました。最近ネットでも「大学全入時代 高等教育普遍化の果て」と言った特集もありましたので、今日は少しこのことについて話をしたいと思います。

 

○  目前の入試を控えた渦中の人である3年生は、既に受験校、方法を決定している生徒もいますが、遠目で全体の現状を理解していただきたいと思います。

少子化が進み、進学希望者と大学の定数が同じになる「大学全入時代」に数年前に突入しました。

団塊の世代といわれる昭和22年から24年生まれの当時の大学受験を迎えた18歳人口が約250万人、現在は約110万人と半減以上。本校でも夏季の予備校の集中講座として講師派遣してもらった代々木ゼミが地方の校舎を閉じるのも少子化の影響です。

逆に大学短大数は、ますます数が増え過去最高の1200以上。おそらく推薦とAO入試で入学する生徒は全体の半数に上る。

近い将来入試は①選抜型、②学力チェック型③無試験型に別れる。さらに大学としては定員割れを恐れるがために少しでも早く高校生を囲いこもうと推薦入試などで青田買いを進め、逆に気楽に正月を迎える高校生が急増した。

ところが大学が入りやすい、全入だと安心するのは早いのです。名門といわれる上位5%の大学に受験生の45%が集中。これは受験競争を勝ち抜かないと入れない大学と誰でも入れる大学の2極化が進んでいる。また、大学に入ろうとする受験努力が成功感や挫折感を知る、君たちが社会に出たときにこのことも非常に大きな生きる力になるにもかかわらず、君たちも安直に走り、早い結果を求めがちになる。

 

○  大学のある先生は『日本の大学は、その質の保証を入学試験に求めてきたため、学力に頼らない入試が多くなれば質が保証できなくなってしまう』と述べています。

 

○  そういったことも影響し、全体の大学生に、常識、マナーと学力の低下問題が起こってきている。

大学に入学してから、リメディアル(補修)教育を行う大学が多くなってきた。もう少し具体的に言うと家庭の躾や挨拶まで大学で再教育、そして、学生は挨拶ができないというより知らない。ある大学では、講義開始と共に4つの言葉を全員で唱和する。「おはようございます。」「ありがとうございます。」「失礼します」「すみません」頭文字を取ってオアシス運動と呼ばれるこう言った教育、実は全国の小学校で行われているものです。

また、当たり前のこと「人を殺さない、自分で死なない、人を傷つけない、うそをつかない、盗まない、弱いものをいたわる。」などといった、当然守るべきことを大学で教えることに情けないと思っている大学側。もちろん高校でもそうかもしれません。

 

○  また、大きな学力の低下「分数ができない大学生」ある独立行政法人が国公私立大学新入生13000人を対称にアンケートを実施、国語力の中学生レベルが国立で6%私立で20%に上り、大学の教授が学生に文章を書かせても支離滅裂で理解ができない。とも言っている。

この原因はと大学生に聞くと「常識や学力がないと言われても僕らが悪いわけではないのに」と答えている。そのとおりかもしれませんが、原因は小中高大の連携不足、大学入試制度、ゆとり教育など反動、たくさんあります。

 

○  この現状に対して、皆さんはどういった対応をすればいいのか。当たり前のことですが、本分(勉強)をきちっと日頃からやっておくことが就職、進学に備えて自己防衛、自己対策に繋がります。

考え方としては、「自分の人生の責任を持つのは自分しかいないと言う覚悟」ができた時に大人に一歩近づくのではないでしょうか。再度、言い換えると「最終的には自分だけで判断して、自分の力で生きていかなきゃいけない」っていう覚悟の有無であると思います。

親や先生に言われて勉強しようとすると楽しくないし、充実感も無い。いやいや、やっている人は、将来自分がやりたい夢と勉強とを結び付け、夢に向っていく意識変革を行なってください。

 

○  最後になりますが、これからの君達全員には大人では考えられない、大きな可能性があります。これから歩む人生の時間もエネルギーもたっぷりあります。少し努力すれば、大抵のことを実現できるのも君達なのです。

特に3年生は自分の進路実現を目指して、新たな気持ちでこの2学期を迎えてください。

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