只今、二百六十二名の皆さんに卒業証書を授与しました。卒業生、並びに保護者の皆様、誠におめでとうございます。

また、第六十七回卒業証書授与式を挙行するにあたり、ご多用の中、学校法人浪商学園野田理事長様、大阪体育大学岩上学長様をはじめ、多くのご来賓の方々のご臨席をいただきありがとうございます、高いところからではございますが、心より御礼申し上げます。

 

次に、保護者の皆様に申しあげます。3年前、皆様の大切なお子様をお預かりし、ご期待に添うよう教職員一同が一体となって教育してまいりました。

大学進学結果は途中ですが、国公立大を含め関大などの有名私大にも多数合格、大阪体育大学へも四〇数名、そのほか専門学校・就職と大半の卒業生の進路先は決定いたしました。

そして、進学を目指して、本当によく頑張ったⅠ・Ⅱ類クラスの初めての卒業式でもあります。さらに先ほど表彰しましたが、3年間の皆勤賞や精勤賞、また、この間様々な団体から表彰されるなど、いろいろな分野で活躍・努力してくれて心強い限りだと思っております。

 

保護者の皆様には、今、晴れやかに巣立ちいくお子様の英姿を目の前にされ、夫々幼いころからの生い立ちを思い出されるなど、感慨もひとしおのことと存じます。親という字は、木の上に立ってみると書くとおり、子どもを見守ることが肝要とよく言われます。

高校時代は心身ともに大きく成長する時期でありますが、あり余るエネルギー故に、時に親としてご苦労も多々おありになったことと存じます。歴史と伝統を誇る本校の卒業生と言う栄誉は、お子様の努力の結晶であると同時に絶えずお子様を励まし、温かく育んでこられました保護者の皆様方の薫陶のお蔭でもあります。このような頼もしい若人の姿として実を結びましたことに、心から敬意とお祝いを申しあげます。

 

さて卒業生の皆さん、改めて卒業おめでとう。

皆さんは、平成二十四年四月、本校に入学、その後、各教科の修得とともに、汗を流し、歯を食いしばり頑張ったクラブ活動、オーストラリア・東北・シンガポールの修学旅行、学校全体が団結した体育祭、文化祭等を経験しました。

それに加えて、自然に恵まれた学習環境を享受しながら、一人ひとりが、日々自然との対話を繰り返し、そこで自分自身の存在を肌で感じていたと思います。

 

高校時代は多感な傷つきやすい年頃です。それぞれが、誰にも言えない辛いこと、悲しいことがあったことと思います。そういったことに耐えて、乗り越えて立派な人間として新たな人生へと旅立とうとしています。私も先生がたも、君たちのような若者を世に送り出すことを、誇りに思い、また、君たちに出会ったことができ、とても幸せに思っています。

 

この春、それぞれの大きな一歩を踏み出す皆さんに、心からのエールを贈りたいと思います。

 

これからの時代を生きる皆さんにとって必要な三つの力について話します。一つは「自己を磨き続けるチャレンジ精神」二つ目は「時代を見抜く目」そして三つ目は「お互いを認め合う心」であることを覚えていてください。

私自身の人生を振り返ってみると失敗と転換、波瀾万丈でした。目標としていた高校や大学の受験にも失敗しました。しかし大学卒業後に企業へ就職、その二十代の時にヨーロッパ諸国をはじめアラスカやトンガ王国など三十数カ国を訪問しました。多様な文化を肌で感じられたことは、その後に進んだ教育現場でも大いに活かすことができました。会社を退職して、無職で結婚。必死で勉強し、教員になり、其の後、学校現場から大阪府の行政職へ異動、そして校長職へと、今に至ります。この間、人よりも随分回り道も寄り道も、数多くの失敗もしてきました。しかし、振り返ると無駄になったことは一つもなかったと思っています。

若い頃の寄り道、脇道は大いに結構です。無駄になることは何もありません。どうか、失敗を恐れず、様々な体験を積極的に経験し、自分の未来を自分で切り開いていく「自己を磨き続けるチャレンジ精神」を大いに実践してください。

 

次に、皆さんが社会の中心的存在となる二十年後の日本は、高齢化がさらに進み、労働人口は減少し、それを補うために、海外からの移民の受け入れも始まっていると予想されます。男女問わず、七十歳、七十五歳まで元気な人は働かないといけない時代になっているでしょう。また一方グーグルの創始者であり現最高責任者のペイジは人工知能の急激な発達により、世界では半数近くの日常業務が、ロボット化され、顕著な例は車の自動運転などですが、創造性を必要としない仕事は全てテクノロジーが代行し人々は今とは違った仕事をしている。と言っています。

今迄、誰もが経験したことのない混沌とした時代を皆さんは生き抜いていかないといけないのです。

君達のように若い頃は頭も体も思うように動き、何をやっても上手くいく気持ちになります。この非常に大切な時期に能動的に動いて自分の力を活かせる分野を見つけ、専門的な力をつけることを意識し、どんな状況にあっても生活できる力、即ち「自分で食っていける力」を身につけてください。今は親御さんや学校、社会に守られて安泰な生活を送っていると思いますが、もはや、国任せ、会社任せ、学校任せ、人任せでは生きていくのは難しい時代になっていきます。「時代を見抜く目」を持って自分の人生は、自分で切り開く覚悟をもってほしいのです。

 

ところで、皆さんは歌手の長淵剛さんを知ってますね。

私は、彼が汗をびっしょりかきながら一生懸命に歌う姿に感銘を受けます。

「トレーニングは強さだけではなく、優しさも育つ」「失敗したときの悔しさは力だ」とも彼は言っていました。

常に挑戦し続けることで、人は心も体も強く優しくなっていくのだと思います。良い人間関係を保つには、一言で言うなら厳しさの中にも思いやりのある温かい心が必要です。「人間強くなければ生きていけない。しかし優しくなければ生きる資格がない」という言葉があります。

 

さらに、人にはそれぞれ個性があり、違いがあって当然です。この世にいなくてもいい人間など、一人もいないということです。今までも全校集会で幾度か話をしました。自分を大切にする心、自尊心を持つこと。そうすれば他者への尊敬の心、他尊心も育つ。と

誰もが精いっぱいに自己表現をして生きています。考えが違って、ぶつかり合うことがあったとしても、対話をすることをあきらめず、お互いに求めあい、認め合ってほしい。そういう「お互いを認め合う心」を育んでいくことが教育の本質でもあります。

 

「自己を磨き続けるチャレンジ精神」「時代を見抜く目」そして「お互いを認め合う心」この三つのことを、卒業生全員が理解して、今後に実践していただくことを期待し、お別れのメッセージとします。

 

結びになりますが、大阪体育大学浪商高等学校は永遠に皆さんの母校です。今年は創立九十四年目、六年後の輝かしい百周年に向けて新たなスタートを切っております。

夫々の進路に別れていきますが、素晴らしい皆さんの未来に向けて、限りない発展と今後の活躍をお祈りしています。

さようなら、お元気で

「ゆるぎない教育を!!」

ある新聞の朝刊に 「理不尽な親 学校「困った」 といった見出しでいくつかの例を提示しながら、いくつかの学校や管理職の対応のまずさを指摘している。

昨今思うに、学校という場が子供だけの世界ではなくなり、俗に言う大人が子どもと同じように入学してくるように感じられる時もある。

最近のマスコミは教育委員会の無用論を述べ、時には学校の非を責めるような内容記事を、さらに今回のように親の理不尽も挙げられている。学校教育はそういったことに右往左往させられることのないよう、ゆるぎない教育を進めることが、今の時代には重要である。

子どもの教育に携わる「国」「大阪府」「学校」「親」をあまりにもマイナス的に捉えるような風潮が社会に蔓延すると、決して子どもの教育にとって良くないのは明白である。

直接教育に携わるものを否定するだけでは教育の推進は図れない。日本の教育は誰が責任を持つのかという根幹にヒビが入っていくことに憂いを感じている今日この頃である。確かに夫々が、批判されること、改善すべきことは山ほどあることは事実である。しかし、成人だけではなく、同時に未成熟な子どもの目にも厭なマイナス面が入ってくる現象は、親が家庭で教員の悪口を子どもに言うことに等しい。子どもを育て、教育している時に、一番肝心な教師と子ども、教師と保護者の信頼の絆が崩れていってしまう。

子どもを育むといった大きな視点で捉え、社会と教育関係者のそれぞれが「信頼」「誠実」さらに「共通知識、認識」を持ちながら、お互いが子どもの教育に責任を感じながら進んでいくのが基本である。

教育関係者を始めとして、マスコミ、親を卒業した大人も、子どもがいない大人も、全国民が子どもの教育に関心を持ち、これからの国家及び社会の有為な形成者を育成することに重要性を感じ、一致協力することが大切である。

 

最後に現場からの提言として

①教育予算増(G8国と比較しても少なすぎる教育予算) 余裕のある教育環境の整備

②大人の論理よりも教育現場からの情報を充分に踏まえた教育施策

③国⇒都道府県⇒学校へ一層の権限委譲

④人事的施策の大改革(教育は人なりという立場に立った施策)

 

の4点を提言し、また、このことについて関係各方面の方とも意見交換、並びに議論しいきたいと考えています。

3学期始業式 講話

2015年01月08日

○明けましておめでとうございます。

先ずは、2015年が皆さんにとって平和で、素晴らしい1年でありますよう、祈りたいと思います。

 

○新年の全国高校サッカー選手権・全国高校ラグビー選手権では、大阪の高校が頑張っていました。

また、今月23日に本校のハンドボール部が全国選抜大会への出場をかけて戦いますので、皆さんで健闘を祈りましょう。近い将来、本校の部活動が全国制覇できるように心から願っています。

元来、大阪の地はスポーツのメッカです。例えば、ご存じのように全国高校ラグビーは、昨日まで東大阪市の花園ラグビー場で開催されていましたが、実は夏の甲子園も全国高校サッカー選手権もアメリカンフットボールも、また、陸上選手権も発祥の地は大阪の豊中の総合グラウンドなのです。更に高校テニスの発祥地も大阪浜寺公園が発祥地です。その他、多くのメジャーなスポーツが昔、大阪で開催されていたのですが、テレビ放映や他の諸条件で開催地が移っていった経緯があります。

 

○さて、3年生については、1月31日に卒業式があり、この3学年の全生徒が一堂に会するのは、寂しいですが今日が最後です。

3年生については、高校生活の3年間は人生の通過点、新たな進路、大学・短大・専門学校・就職先において目標の達成に向けて全力で頑張ってください。

2年、1年については、学年の集大成の学期です。一年の計は元旦にあり、と昔からいわれています。今年こそ夢を実現するぞ、こんなことに挑戦するぞ、といった目標のある無しが日々の生活の充実に大きく影響します。まだの人は今からでも何らかの目標設定をしてください。

 

○その際、自分のためだけでなく、誰かのために、何かのために、例えば親・教師・友人・社会・浪商等も加えて、目標設定と努力をしてください。

この考えは、日本古来の諺「世のため人のため」の感覚であり、外国人には全く想像できない考え方、驚きであります。古くは日本の当たり前の考えであった「世のため人のため」を各個人が夢・目標設定する際に考えていただければ、一層努力して目標達成ができると思います。

 

○今までの教育は、どちらかと言うと知識を教えるだけの教育になりがちでした。これからは、その知識を活用できる力を身につけ、自らの課題を見つけ、自ら考え、判断し、行動する、このような生きる力を身につけることが求められています。

知識とは自分が知っていること、つまり記憶していることとも言えます。では、知恵とは何なのか。知識を応用する技術、能力です。知識が無ければ知恵は活用されません。

ただ、無い知識は集める事ができます。勉学に励むのは当然として、出会いの多さやネットワークで繋がって知識を得ることも可能です。一概には言えないと思いますが、知識がある人のほうが無い人よりも勉強や仕事も速く修得することができると思います。

 

<下の話題についての話>

例1 日常生活から  旅行時の飲み物について

例2 商売につながる発想から  ペットボトルの値段について

 

学校は、その基礎になる知識・技能を教える教育的機関です。その後、個人個人が知恵を使って生きる力を身につけていくことが必要です。

 

○しかしながら、君達のおかれている環境は、受身の状態で情報の嵐に囲まれています。つまり、テレビやインターネットからの情報です。

その結果、受身の情報になれてしまい、知識に対する空腹感、ハングリー精神が奪われてしまっています。自ら知りたい情報や真に正しい情報について、汗をかいて探す行動意欲が希薄になってしまわないかと危惧しています。

その解決方法の一つは読書です。自ら一人で行う行為、一人ずつ違ったスピードや深さで読み進み、創造力や主体的な情報源を創り出すものであります。休み中に何冊読みましたか。今一度本を手にする時間をつくるよう心がけてください。

 

 

○ 学校教育の意義について皆さんに話をしましたが、短時間の説明ですので理解できたかどうか。少し疑問が残りますが、これを始業式の挨拶とします。

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  • 大阪体育大学浪商高等学校