校長日記~スクールライフ~

令和5年度 2学期始業式 式辞(中学8月21日・高校9月1日)

2023.09.01

令和5年度 2学期始業式 式辞(中学8月21日・高校9月1日)

 

中高生の皆さんおはようございます。

早速ですが、一学期の終業式では皆さんに三つのメッセージを伝えました。

一つ目が

「今しか経験できないこと、体験できないことを全力で取り組んでほしい。中学校生活・高校生活を存分に楽しんでほしい。」ということ。

二つ目が

「人の数だけ考え方やモノの見方が違う中、相手との距離感を間違えれば、戸惑いや傷つきが生まれてしまう」

自分本位の発信になっていないか。相手に求めすぎているところはないか。その人の立場に立った対応ができているかを振り返ってほしいという話でした。人との距離感はSNSも同じである      ということ。

特に二学期がスタートする今、不安や悩みを抱えている人もいると思います。周囲の様子をしっかりと見て、お互いが支えあい、助け合えるよう協力をお願いします。

一つ目と二つ目は二学期、そしてこれからの学校生活、社会に出てからも大切なことです。特に二つ目については、くれぐれも気を付けてほしいと思います。

三つ目は「充実した夏休みを過ごしてほしい」ということ。

夏の間に目標をもって取り組めた人と、目標なく過ごした場合とでは、表情にはっきりと違いがでるという話をしました。

それぞれ評価できたこと、反省すべきことを整理し、この二学期の過ごし方、目標を明確にした上で、二学期をスタートさせてほしいと思います。

 

最後になりましたが、今夏も中学高校の幾つかのクラブの大会に応援に行かせていただきました。頑張っている姿に感動があり、先生自身も君たちに大きな刺激をもらうことができました。     引き続き応援しています、一緒に頑張っていきましょう。

三年生、進路決定に向けて踏ん張りどころです。後悔のない戦いを期待しています。

 

 

大阪体育大学浪商中学校・高等学校  工藤 哲士

令和5年度 1学期終業式 式辞(令和5年7月20日)

2023.07.20

令和5年度 1学期終業式 式辞(7月20日)

 

中高生の皆さんおはようございます。ようやく中高生全員が体育館に集まり、このような形で令和5年度 1学期の終業式が行えるようになりました。

学校行事、部活等の大会もほぼ通常通り行えるようになり、校内にも活気が出てきたことを大変嬉しく思っています。

様々な活動を通して、クラスやクラブの友人、先輩・後輩との交流も深まり、より親密な信頼関係を築けることは大変すばらしいことです。その一つ一つの交流、思い出こそが、

中学校生活、高校生活のかけがえのない財産、宝物になるものです。今しか経験できないこと、体験できないことを全力で取り組み、楽しんでほしいと思います。

同時に注意しないといけない点もあります。人の数だけ考え方やモノの見方が違う中、相手との距離感を間違えれば、戸惑いや傷つきが生まれてしまうのも事実です。この体育館には

先生方、生徒諸君をあわせると約900名がいます。900通りの思いや考えがあり、時にはすれ違い、時には交わり、重なり合いながら浪商中高は存在しています。

クラス、クラブ、学校生活、電車やバスなどの公共交通機関、家族といる空間も同じです。またSNSにも同じように距離感は存在します。自分本位の発信になっていないか。

相手に求めすぎて いるところはないか。その人の立場に立った対応ができているか、その場に適した言動、行動ができているか、振り返ることも大切だと思います。

夏の過ごし方も900通り存在します。先生自身は16日.17日の連休で、1学期の課題を踏まえ、この夏に何をすべきか、2学期 良いスタートを切るためにすべきことをようやく整理

できたところです。皆さんは準備できていますか。

担任の先生方もこの夏の皆さんの成長には期待しています。しかし、実際のところ2学期のスタートは大変楽しみでもあり、不安も大きいと思います。夏の間に目標をもって

取り組めた人と、  目標なく過ごした場合とでは、表情にはっきりと違いがでるからです。

たかが一か月、されど一か月。日々の具体的な計画を実行し、この夏で全員が大きく飛躍してくれること、そして良い表情の皆さんと会えることを楽しみにしています。

特に三年生、残された時間はあと少しです。先生方も応援していま  す。また後輩たちも君たちの後姿を見ています。悔いのない戦いを期待しています。

 

大阪体育大学浪商中学校・高等学校  工藤 哲士

御礼の手紙 

2023.06.07

平素は本校の教育活動にご理解とご協力いただき誠にありがとうございます。

地元の熊取町の皆様にはご迷惑をおかけすることもある中、先日、以下のようなお手紙を頂戴しましたので、紹介させていただきます。

メッセージを拝読させていただき、心温まる思いでした。

 

 

1学期始業式 式辞(令和5年4月8日)

2023.04.08

1学期始業式 式辞

皆さん、おはようございます。ようやく体育館で全校生徒が集まり、始業式が開催できることをうれしく思っています。1年間宜しくお願いします。

一昨日入学式を行い、中学41名・高校278名の新入生を迎えました。浪商中高生合計859名の皆さんと一緒に令和5年度をスタートすることになります。

皆さんにお願いしたいこと、一番の思いは859名全員が明るく楽しく笑顔で学校生活を送ってくれることです。

新年度を迎えるにあたり、全員がそれぞれに期待と不安をもって、この場に集まってくれていると思います。

・期待について

自分自身に大きな期待を持ち、目標を明確にして、その決めたことについては必ずやり切ってください。小さい目標でも細かいことでもいいです。とにかく自分が決めたことをやりきる強い  心を持ってください。中学生、高校生、大人も子ども同じです。やりきりましょう。

 

・不安について

クラスやクラブ活動でも全体の雰囲気、空気をしっかりと肌で感じながら、周囲に対する心遣い、心配りを大切にして過ごしてほしいと思います。朝のおはようという挨拶であったり、教室を移動するときの声かけなど、君たちの何気ない日常の挨拶や一言一言が心強い励ましのメッセージとなり、友人の支えになるはずです。

1年間ご協力よろしくお願いします。

 

 ○退任教員の紹介 令和4年度末 4名の先生がご退職されました。

・英語科 徳田先生 ・英語科 湯川先生 ・数学科 安東先生 ・国語科 竹本先生

 

○新任教員の紹介  令和5年度 9名の先生方が着任されました。

 一言挨拶をいただきたいと思います。宜しくお願いします。

・北川先生(高校教頭) ・神牧先生(理科) ・立津先生(英語) ・西村先生(英語) ・濱本先生(英語)

・矢倉先生(保体) ・樋口先生(数学) ・元田先生(地歴) ・松阪先生(国語)

 

○表彰伝達

高校

  • 器械体操部(1名表彰)

第39回全国高等学校体操競技選抜大会

個人総合10位

種目別ゆか5位:川口碧雪(かわぐちあゆき)【賞状】※スピーチ有

 

中学

  • レスリング部(5名表彰)※全員メダルはかけない

西日本中学生レスリング選手権大会

①38㎏級 優勝:古澤陸【賞状】

②2位:古澤健【賞状】

③48㎏級 優勝:古澤大和【賞状】

④68㎏級 3位:庵野桜暉(あんのおうき)【賞状】

⑤75㎏級 優勝:小林賢弥(こばやしさとや)【賞状】※スピーチ有

【※追加】U15レスリングアジア選手権大会 日本代表選考会 75kg級 第1位【賞状】

 

  • ハンドボール部(全員整列)※全員メダルをかけておく

令和四年度第十八回春の全国中学生ハンドボール選手権大会 優勝

楠原楓也(くすはらふうや)※スピーチ有【賞状】

②亀井快人【優勝旗】

③山中大智【優勝カップ】

 

 

令和5年度 入学式式辞(令和5年4月6日)

2023.04.06

令和5年度 入学式式辞(令和5年4月6日)

ここ浪商学園熊取学舎は自然豊かで、常に四季の彩を体感することができる広大なキャンパスです。今、まさに桜の香りが満ち溢れる春の佳き日に、三百十九名の新入生の皆さん、そして保護者の皆様をお迎えすることができたことは、本校の教職員ならびに学園関係者一同にとって大きな喜びです。ご入学 誠におめでとうございます。皆さんの入学を心から歓迎申しあげます。

さて、保護者の皆様、幼稚園の入園式、小学校、そして中学校の入学式と現在のお心持、お気持ちの違いはいかがなものでしょうか。

お子様が一歩一歩成長をとげる過程において、皆様にとって不安事、心配事はつきものだったと思います。

その時々に悩みがあり、ご家族でしかわかり得ない数々のご苦労やドラマがあり、本日の入学式をむかえられたことと推察いたします。溢れんばかりの愛情を持って、どんな時でもお子様の成長を一番に考えてこられた保護者の皆様、あらためまして、ご入学誠におめでとうございます。本日より3年間、本校の生徒として大切なお子様をお預かりし、全教職員が愛情を込めて共に過ごし、我々も子どもたちと共に精進し、成長していきたいと思います。

さて、私たち教職員と保護者の皆様にとって大切なことは、どのような時でも子どもたち、生徒たちを中心に物事を考え、良い協力体制、連携体制を構築することです。何事も早い段階から連絡、相談、コミュニケーションをとりながら、共に子どもたちを支援していきましょう。ご家庭、学校が一体となり、お互いが協力し合うことで、子どもたちは二倍にも三倍にも成長した姿を見せてくれることと思います。様々な場面において小学校との違い、中学校との違い、また他校との違いを感じることがあるかもしれませんが、どうか本校の教育方針をご理解いただき、ご協力、ご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。

続いて新入生の皆さん 皆さんは数ある公立、私立の中学校、高校の中から浪商中学校、浪商高校を選択してくれました。卒業する際には、その選択は間違っていなかった、浪商に来て本当に良かったと心から思える三年間にしてください。

私立学校には創設時から受け継がれている「建学の精神」があります。本校は「不断の努力により知徳体を修め、社会に奉仕する人材の育成」という理念のもと教育活動を行っています。新入生の皆さんには、その建学の精神に基づいた三つのメッセージを送ります。

まず一つ目が、これからスタートする三年間は皆さん自身の手で、心で、どのよう形でも色にでも創り上げることが可能です。今の皆さんには無限の可能性を持っています。失敗を恐れず、何事にも積極的にチャレンジして下さい。

二つ目が、今日より明日、昨年より今年、小学校時代より、中学校時代より進化した自分、ワンランクアップした自分を獲得してください。人にはそれぞれ個性があり、好き、嫌い、得意、不得意が存在しますが、日々、自分なりの成長を遂げることが大切です。具体的には今の自分よりワンランクアップした学力と体力を身につけて欲しいと願っています。

学力面においては中高、所属コースに関係なく、基礎学力はもちろん学力の向上、社会で通用する知識と教養を養い、自分が希望する進路を実現できる本物の力をみにつけて下さい。

体力面についてはまずは健康が第一です。そして、日々の学習活動、クラブ活動、様々な行事等の学校生活を充実させるには相当な体力が必要です。病気をしない体、怪我をしない体、文武両道を全力で実践できる体力を身に着けてほしいと思います。また本校はクラブ活動を奨励しています。部活動における競技力の向上、成果も大いに期待しています。

学力、体力とも自分に適した具体的な目標を定め、常に一つ上の目標、一つ上の自分にチャレンジすることを続けて下さい。

三つ目です。急速なまでに変化の激しい現代社会は、次々と新たな課題を提供してくれます。この三年間は混在する様々な課題に対する物の見方、考え方を学ぶ機会であり、色々な角度から自分自身を見つめる機会でもあります。本校での様々な活動、そして友人、先輩、先生方とのかけがえのない出会いを通して、周囲に対する心遣い、気遣いができるやさしい心、挨拶や礼儀を大切にする心、厳しい苦難を乗り越えることができる強い心を養い、卒業後は社会に貢献できる、活躍できる人材に成長してくれることを切に願っています。

本日入学した新入生の皆さんの充実した学校生活と健やかな成長、そして限りない可能性を祝し、式辞といたします。

 

令和五年四月六日

大阪体育大学浪商中学校高等学校 校長 工藤 哲士

令和4年度 3学期 終業式 式辞(令和5年3月20日)

2023.03.20

令和4年度 3学期 終業式 式辞(令和5年3月20日)

皆さんおはようございます。生徒の皆さん、先生方、職員の皆様方の協力のおかげで、本日、令和4年度 3学期の終業式を無事に迎えることができました。1年間ご協力ありがとうございました。

1年間 始業式 終業式を通して皆さんに伝えてきたことを振り返り、終業式の挨拶にしたいと思います。

・1学期 「周囲に対する思いやりを持ち、全員が楽しいと思える学校であってほしい。」

・2学期 「心構えについて」

心構えができているということは反省や課題を整理し、具体的な目標にむかって突き進むこと。

何事も周囲の責任、誰かの責任にせず、自分自身が覚悟を決めて取り組むこと。

・3学期 「心の在り方について」

人は心の在り方で見え方や感じ方が変わる。今まで見えなかった世界を、景色を眺めることができる1年にしてほしい。

皆さんに伝えながらも、自分自身がどこまで実践できたかについても自問自答しています。

実際の頭の中は「達成できたことやうまくいったことより、迷惑をかけたこと失敗したこと、気づかいや心配りが足らなかった反省ばかり」が記憶に残っています。自分自身にも言い聞かせていますが、皆さんも春休み中に気持ちを整え、リセットし、新年度  良いスタートをきりましょう。

それでは皆さん前を見てください。今年1年間お世話になった担任の先生です。皆さんが見えないところでも沢山のサポートをしてくれました。周囲を見てください。今年1年間 ともに過ごしてきたクラスメイトです。ホームルーム教室も本日が最後となります。昨年の終業式でも話しましたが、「一期一会」という言葉は「これからも何度でも会えるだろうが、もしかしたら二度と会えないかもしれないという覚悟で人には接しなさい」と戒めの意味も含んでいます。若い皆さんには沢山の別れと出会いは大きな刺激であり、様々な価値観を学び得る貴重な機会でもあります。一つ一つの別れと出会いを積み重ねていくことが皆さんの財産となり、成長に繋がるものだと思います。この春に訪れる別れと出会いに心から感謝し、一回り成長した皆さんに始業式に会えることを楽しみにしています。

春休みの3週間はすぐに終わります。計画的に充実した春休みを過ごして下さい。

 

 

大阪体育大学浪商中学校・高等学校  工藤 哲士

 

 

 

表彰伝達

 

【レスリング部】

〇高校

・令和4年度第66回全国高等学校選抜レスリング大会第40回近畿ブロック予選会

65㎏級 今永望夢(いまなが のぞむ) 第4位

92㎏級 松本彬夢(まつもと あゆむ) 優勝

※2名は3月末に行われる全国高等学校選抜レスリング大会の出場権獲得

 

〇中学

・U13ジャパンオープントーナメントレスリング選手権大会

52㎏級 高塚旺介(たかつか おうすけ) 第3位

 

〇中学

・2023 年U15 レスリングアジア選手権大会日本代表選考会

75㎏級 小林賢弥(こばやし さとや) 優勝

※7月にヨルダンで開催されるU15アジア選手権に日本代表として参加

 

【柔道部】

・第64回近畿高等学校柔道新人大会 70㎏級 第3位

・第72回大阪高等学校新人柔道大会 70kg級 優勝

加藤七乃羽(かとう なのは)

 

【女子バスケットボール】

・第71回大阪高等学校バスケットボール新人大会 大阪府第3位

・第34回近畿高等学校バスケットボール新人大会 出場

キャプテン:大野優(おおの ゆう)

 

【ハンドボール部】

・近畿高校新人大会 出場決定戦で勝利

→3月23日から三重県で開催される全国選抜大会に出場決定

キャプテン:勝村海生(かつむら かいせい)

 

【大阪高等学校総合体育大会】

 

・男子総合優良校

 

・女子総合第六位

令和4年度 卒業式 式辞(令和5年2月4日)

2023.02.05

令和4年度 卒業式 式辞(令和5年2月4日)

風の冷たさが肌にしみる厳しい寒さが続いています。この寒い二月は如月(きさらぎ にょげつ)とも言い、冬が終わり、春に向かって万物がいよいよ動き始める時期を意味しています。今、心に秘めた思いや力を蓄えつつ、来るべき春に向けて、大きく飛躍しようとしている卒業生の皆さんの姿そのものだと感じています。

本日、第75回大阪体育大学浪商高等学校の卒業式を挙行できますことは、卒業生はもとより、教職員、在校生、関係者一同にとりましても大変大きな喜びであります。本来であれば全く制限のない式典としたいところではありますが、会場規模の関係から、ご家族2名という制限を設けての開催とさせて頂きました。残念ながらご出席できない皆様には映像にて式典の様子を配信いたします。何卒、ご理解頂けますようお願い申しあげます。

ただいま、236名の皆さんに卒業証書を授与いたしました。卒業生ならびに保護者の皆様、誠におめでとうございます。保護者の皆様には、今、晴れやかに巣立ちいくお子様の英姿を目の前にされ、幼いころからの生い立ちを思い出されるなど、感慨もひとしおのことと存じます。高校時代は心身ともに大きく成長する時期でありますが、あり余るエネルギー故に、時に親としてのご苦労も多々おありになったことと存じます。本校の卒業はお子様の努力の結晶であると同時に、絶えずお子様を励まし温かく育んでこられました保護者の皆様方の薫陶のお蔭でもあります。このような頼もしい若人の姿として実を結びましたことに、心から敬意とお祝いを申しあげます。

卒業生の皆さんは「智・徳・体を修め、社会に奉仕する人材の育成」という建学の精神のもと、日常の勉学や部活動に全力で取り組み、日々自らを鍛え、そして成長し、本日、晴れて卒業の日を迎えました。これは、もちろん、一人ひとりの努力の結果であります。しかし、同時に先生方、先輩、後輩、友人、今まで出会った全ての方々のお陰でもあります。特に保護者の皆様におかれましては昼夜問わず、時には厳しくまた温かく愛情を持って皆さんのことを励まし支え続けて来られたことでしょう。卒業という大きな節目の本日、心から感謝の思いを告げてほしいと思います。そして、明日からは新たなる道で、一層の精進を積み重ねてくれることを期待します。

今、振り返ると、入学当初は長期間の休校から高校生活がスタートしました。学習活動、学校行事、クラブ活動と皆さんの高校生活全体に与えた影響はあまりにも大きかったと思います。私たちは、毎日、学校で授業を受け、部活動に汗を流し、クラスメートと共に過ごすことを特別なことと思っていませんでした。今回の経験を経て、日常の学校生活を送れることのありがたさを痛感しました。そして、最終学年となった今年度は修学旅行、鑑賞行事、文化祭など予定していた行事も実施することができました。特に体育祭での皆さんのパフォーマンス、笑顔を見たときは本当に安堵の思いを抱きました。また今年度は八つのクラブが全国大会に出場、上位入賞者も数多く、熊取移転後30年以上の歴史が続く中、過去最高の実績を築いてくれました。皆さんはいろいろな制約の中でも、それぞれの目標に向かって精一杯努力を続け、そして、大きな困難を乗り越え、今日の日を迎えてくれました。

これから、皆さんが飛び立とうとしている未来社会はAI の急速な進化、技術革新に伴い、人の働き方や生き方を含めた社会全体の構造までが激しく加速度的に変化しています。また今も尚、コロナ禍が社会全体に大きな影響を与え続けています。経済が停滞している上に、原油、食料品、生活用品等の物価のみが上昇する、いわゆる「スタグフレーション」と呼ばれる、悪いインフレ状態にある厳しい社会情勢を迎えています。

今後も厳しい時代を生きる皆さんであるからこそ、最後に伝えたいことがあります。目標や物事を達成するためには、まずは心からそう願い、そう思い続けることです。思わなければ叶う事、達成する事もありません。人の心の持ち方が人の人生を現実へと形作っていく。すべての始まりは、強い思いです。そうありたいと願望する事が何よりも大切です。その思いが種であり、人生という大きな庭に根を張り、幹を育み、そしていつしか花を咲かせます。心が呼べば、自分に近づき、心呼ばずして、自分に近づいてくるはずはありません。この生き方の本質をいつまでも大切にして下さい。

皆さんがこの浪商高校で流してくれた涙や汗、元気いっぱいの声、勇気を与えてくれた笑顔、君たちが残してくれたものすべてが浪商高校の財産であり、私たちの宝物です。どうかいつまでも強くそしてやさしい心を持ち、元気に活躍してくれることを切に願い、卒業式の式辞とさせていただきます。

 

令和5年2月4日 大阪体育大学浪商高等学校 校長 工藤哲士

令和4年度 3学期始業式 式辞(令和5年1月10日)

2023.01.10

令和4年度 3学期終業式 式辞(令和5年1月10日)

中学生、高校生の皆さん 新年あけましておめでとうございます。令和5年も幕開けし、本日、無事に3学期の始業式を迎えることができました。

例年、学校の陸上競技場から初日の出を見るのが習慣となっています。この時期は冬場特有のどんよりとした天候が多いのですが、今年は空気も澄み渡り、雲も少なく、過去10年で一番きれ

いな初日の出を拝めることができました。新年、心を癒されつつも清々しく身が引き締まる思いになりました。

同じ景色を見ても心の在り方で見え方や感じ方は変わりますね。また少し意味合いは違いますが、今まで見えなかった景色が見えたり、違う景色が見えるようになった体験は人生

の中で大変貴重で尊いものだといえます。

「広い大地に種をまき、汗水流して水をやり、やがて実となり花開く」

景色が見えるまでの苦しみ、苦労が大きければ大きいほど、花開くまでの努力、過程が深ければ深いほど、喜びも膨らみます。

その思いを共有し、分かち合うことができれば喜びの価値は更に尊いものになります。

同時に今まで見えていた景色が見えなくなっていないか。見たくない景色から目を背けていないか。反省と自問自答を繰り返しながら、今年の初日の出を眺めていました。

 

さて、二学期の終業式で「心構え」について皆さんに話をしました。

1 心構えができているということは、今年1年の自分の行動、言動、様々な出来事を振り返り、反省や課題が整理できているということ

1 2023年をどのような年にしたいのか、目標を掲げ、日々の具体的な取り組みも明確に定まっているということ

1 覚悟を決める大きな壁は自分の心。「現状維持」ではなく「現状を打破」すること

1 周囲の責任、誰かの責任、何かの責任にせず、今の自分を乗り越え、更にステップアップできる素晴らしい一年にしてほしい。

という内容でしたが、良いスタートをきれた人もいれば、まだ考えがまとまっていない人もいると思います。

2023年はまだスタートしたばかりです。今からでも十分に間に合います。自分 なりの目標、具体的な取り組みを定めてください。

 

そして皆さん自身が自分の目で

「今まで見えなかった世界を、景色を眺めることができる」1年

 

皆さん自身が自分の手で

「種をまき、水をやり、実を結ばせ花を咲かせる」 実り大き一年になることを切に願い、始業式の挨拶とかえさせていただきます。

一年間ともに頑張りましょう。

 

大阪体育大学浪商中学校・高等学校  工藤 哲士

 

令和5年1月1日 7時38分 陸上競技場スタンドより

 

※ 表彰伝達

各クラブ、新人大会、春の選抜大会に向けて活躍してくれています。

本日は体操部とレスリング部の活躍を表彰します。

 

体操部 大阪高校新人大会

男子 団体総合2位

個人総合5位 川口碧(あ)雪(ゆき) 来年3月に三重県で行われる全国選抜大会に出場。

7位 杉本悠(ゆう)仁(と)

9位 渕上宗太

女子 団体総合2位

個人総合4位 的場七海

9位 楢村(ならむら)莉菜

10位 佐藤杏寿

 

令和5年度東京都知事杯全国中学選抜U15選手権

75kg級 小林 賢弥(さとや) 優勝

110kg級 長谷川 大和 2位

 

JOCジュニアオリンピックカップ近畿ブロック予選会

U20の部  グレコローマンレスリング

65kg級 今永 望夢(のぞむ) 優勝

 

U17の部  グレコローマンレスリング

60kg級 村田 佑(ゆう) 2位

92kg級 松本 彬夢(あゆむ) 優勝

 

※ JOCジュニアオリンピックカップ近畿ブロック予選会に出場した上記3名は4月に行われるJOCジュニアオリンピックカップ本戦の出場権を獲得しました。

2023年 新年のご挨拶 保護者の皆様へ

2023.01.01

新年あけましておめでとうございます。

保護者の皆様、旧年中は本校の教育活動に多大なるご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございました。

さて、学校法人浪商学園 大阪体育大学浪商高等学校は一昨年の11月15日に創立100周年を迎えました。保護者会からのお祝いとして、在校生の皆さん、今年度入学した新入生の皆さんにも配付させて頂きました「浪商高校100周年記念誌」「記念タオル」のご支援を賜りました。

文化祭、体育祭、社会見学、スポーツ活動等、学校行事の支援、親睦イベントの企画、運営等、幅広い活動の中、ご支援、ご尽力を頂いてきましたが、約2年間コロナ禍の影響により、大幅な活動制限を余儀なくされました。そのような中でしたがオンライン会議を開催し、今、生徒たちに還元できることは何か、学校への支援、協力体制についても意見交換、ご検討を重ねて頂きました。部活動への支援にはじまり、熊取移転後から長年利用していた各教室のゴミ箱、来校者用のスリッパ、体育用具などの学校備品も今回を機に、寄贈して頂く運びとなりました。この場をお借りし、ご披露させて頂くとともに、厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

そして今年度は文化祭、体育祭、修学旅行、社会見学も開催され、教育活動ならびに保護者会活動も従前に近い形で進めることができています。

延期となっていた100周年記念イベントも令和4年11月17日(木)丸善インテックスアリーナ(大阪市中央体育館)にて滞りなく開催することができました。学園、学校関係者、在校生はもとより卒業生、多数の保護者の皆様方にもご参加いただき盛会に終えることができました。ご協力ありがとうございました。

創立101年目を迎え「On your mark」(位置について)というキャッチフレーズのもと、次の100年に向けて新たなスタートをきっています。

2023年も生徒の皆さん、保護者の皆様にとっても幸多い1年となることを祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。

今年も宜しくお願い致します。

令和5年1月1日 大阪体育大学浪商中学校・高等学校 校長 工藤 哲士

令和4年度 2学期終業式 式辞(令和4年12月20日)

2022.12.20

令和4年度 2学期終業式 式辞(令和4年12月20日)

 

中学生、高校生の皆さんおはようございます。本日、無事に2学期の終業式を迎えることができました。同時に2022年も残すところ後10日となりました。来年、2023年を迎える心構えはできていますか。心構えができているということは、今年1年の自分の行動、言動、様々な出来事を振り返り、反省や課題が整理できているということです。

そして10日後にやってくる2023年をどのような年にしたいのか、目標を掲げ、日々の具体的な取り組みも明確に定まっているということです。心構えができているということは反省を糧に目標を明確に定め、覚悟を決めることとも言い換えることができます。

そして、その覚悟を決める大きな壁となっているのは自分の心、皆さんの心です。「現状維持」ではなく「現状打破」することです。皆さんは個々のテーマや課題があったとして、現状維持でよしとしますか。また現状を打破しようとしますか。心の比重はどちらにあるでしょうか。

人は日々、現状を維持しておきたい、現状維持に甘んじている自分と何とか現状を打破したい自分とのたたかいを繰り返しています。周囲との関係性においても同じことが言えます。現状を維持できれば良いという考え方と現状を打破したい、変えたいという考え方。これも日々葛藤の連続です。今も昔も、自分自身の心のあり方も皆さんが所属しているクラスやクラブ、グループなど人が集う場所おいても同じことが言えるのではないでしょうか。

2023年は個々の現状を打破し、今の自分を乗り越え、更にステップアップできる素晴らしい一年になるよう、皆さんなりの心構えに期待しています。

次に3年生の皆さん、いよいよ中学高校最終章の時期が迫ってきました。年明けからの入学試験、大きな節目である卒業…。良い締めくくりをもって次のステージで活躍できる準備を整えてください。1.2年生の皆さん 3学期は進級後の新学年に向けた大切な準備期間です。4月に良いスタートがきれるかどうかは3学期の過ごし方次第です。皆さん、ともに頑張りましょう。

 

さて、各クラブも世代交代を迎え、10月以降、新チームが結成、新人大会も行われ、活躍の報告を聞いていますが、表彰は3学期始業式で行いたいと思います。また明日から女子バレーポール部が近畿私学大会、女子バスケットボール部は23日にウインターカップの初戦を迎えます。精一杯の健闘を祈っています。

最後になりましたが、年末年始、冬休み期間中も講習、クラブの練習、大会、合宿等も予定されています。引き続き感染症対策、体調管理には注意してください。

新年、元気な姿で登校した皆さんに挨拶できることを楽しみにしています。

 

大阪体育大学浪商中学校・高等学校  工藤 哲士

 

 

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