令和7年度 1学期 始業式 式辞(4月8日)
2025.04.08
令和7年度 1学期 始業式 式辞(4月8日)
皆さん、おはようございます。中高生の皆さん、先生方、令和7年度もよろしくお願いいたします。
先日、「人生で大切なこと」というアンケートを見る機会がありました。ベスト10の順位は以下の通りでした。
1 経済力 2 健康 3 家族 4 時間 5 趣味・娯楽 6 勉強 7 愛 8 食事
9 仲間・大切な人 10 仕事・スキル
ランク外では「環境」「経験」「夢・目標」といったものも。
皆さんにとって大切なことは? この中には形あるものもあれば、形ないものも。順位、バランス、年齢やその時々の状況によって変化もすれば、人それぞれに違いもあるはずです。
次に、ある心理学者が唱えている「しあわせの3つの条件」を紹介します。
1 自己受容(自分を認める) 2 他者信頼(仲間を認める) 3 他者貢献(他者に貢献する)
まずは自分を認め、自分を好きになる。自己受容できないと、他者を信頼し協力することができない。自己受容でき、他者を信頼できてこそ、他者に貢献できるというものです。
私たちは社会(地域、家族、学校、公的施設、飲食店…)の中で生活を営んでいます。そして本日より、学校での生活がスタートします。新しい教室、グラウンド、体育館で、新たな先生方、新たな仲間(先輩、後輩、同級生)との生活が始まります。
浪商中高生877名、教職員101名、それぞれの良さがあり違いや個性がある約1000名弱の皆さんが、ここ熊取キャンパスに集うことになります。
それぞれが自分自身を認め、仲間を信頼し、他者に役立ち、貢献できる浪商中高であってほしいと思います。
日本書紀、万葉集といった時代から「言霊(ことだま)」というものは受け継がれており、神が発する言葉だけではなく、人が発する言葉にも不思議な力が宿っていると言われています。
良い言葉(前向き、肯定的)からは良い吉事を招き、悪い言葉(批判的、否定的)からは凶事を招くというものです。
しっかりと直接、対面して、良い言葉を交わせることが理想ですね。忙しい日々の学校生活の中での「ありがとう」「おはよう」といった一言、一声も大切にしたいものです。また言葉が交わせない瞬間は笑顔で…。
皆さん、入学後はラインを交換したり、友達関係が進む中、SNSを利用することも多くなると思います。人それぞれに距離感があります。言霊も使い方を誤れば、悪いメッセージとなってしまいます。一言、一文字の誤解が信頼関係まで…。
令和7年度の皆さんの活躍を祈念し、始業式と挨拶とさせていただきます。1年間ともに頑張りましょう。
大阪体育大学浪商中学校・高等学校 校長 工藤 哲士