高校全校集会 講話

2014年11月20日

【いじめについて】

〇約3年前大津の中学生がいじめにより飛び降り自殺をした悲惨な事件がありました。

自分の経験と照らし合せると、教師になり直ぐに担任を持った時、重度の障害を持った生徒がクラスに居ました。強い近視・歩行困難、言語障害等を持っていましたが真面目で成績は優秀でした。

 

あるとき、「弁当を食べてこない日が続く」と母親から申し入れがありました。原因を探るため、昼休みに屋上からクラスを覗くと、やんちゃな生徒が面白がってレスリングで遊んでいる振りをし、何度も転がしていじめている姿をみました。その時彼も、クラスに友人もできて馴染んでいたので、教員である自分が出ていくより、生徒同士で解決した方がうまく行くとの判断で、しっかりしたラグビー部のキャプテンに何とか、あの遊びをなくすよう諭しました。

 

その後、彼は大学へ進学しましたが、卒業時に「この学校に誰も友人はいない」と一言私に洩らしました。

いじめは子供だけで解決できるレベルの問題ではなかったと、その時痛感しました。私の担任能力の未熟さを教えていただきました。それを契機に人権問題や障害者問題等、現場で体験を積んだり、研修会に出かけたり、懸命に勉強したことを思い出しました。

 

〇以前にも言ったと思いますが、保護者や親御さんは学校に対して多くの期待を抱かれ、君たちを本校へ入学させたと思います。

安全安心な学校で絶対に君たちの身に起こってはならないことは

①命をうばう ②障害が残る怪我 ③一生残る心の傷

このことは当たり前のことです。

 

〇最近、児童虐待・セクハラ・パワハラ・いじめ等の問題が日常的に新聞記事になっています。こう言った人の心や身体を傷つける行為は、絶対にやってはならないことです。

 

特に今日はいじめについて話します。

 

1人の子が嫌だと思うことを言ったり、集団で嫌がることを、いつまでも続けて、相手の心や身体を傷つける「いじめ」は決して許されません。いじめは、いじめている方がいじめていると思っていなくても、いじめられている方がいじめと感じた時に、いじめの始まりなのです。

 

学校生活は社会生活の縮小版でもあり、君たちが人として生きる場合に、周囲の人との関係なしで決して生きていけません。先ずは、自分を大切にする自尊感情をもち、更に相手を思いやる他尊感情も人間関係、人権意識の中では非常に大事なことです。

 

学校は授業で知識や技能を教えますが、その前に「他人の痛みのわかる温かい人間になってもらいた!」

 

〇例えば、普段の学校生活の中で「死ね」「ぶっ殺す」とか「うざいやつ」という言葉を吐いたり、また逆に無視したり、最近はネット上でも誹謗中傷的な内容をアップしたり、こういった行為は相手をどれだけ傷いているか理解できますか。やった本人は気づかずにしてしまっている事も往々にしてあります。

 

また、ふざけた生徒に振り回される授業や、授業中の生徒の悪ふざけもいじめにつながり易い。皆さんが真面目に授業に集中してもらうよう、先生がたにも指導をお願いしています。

 

〇いじめが起こった場合、先ず、いじめている生徒がいる。そして、それを見て囃し立てている生徒がいる。最後に、それを知っているが自分には関係ない、関わり合いたくないと言う生徒がいる。そう言う状態は良くありません。

直ちに、先生へ相談をしてください。

 

〇みんなで「いじめは しない させない ゆるさない」を合言葉にいじめの起こらない学校にしていきましょう。

この後、保健部長の林先生より、皆さんが記入してくれたアンケートについては、話をしていただきます。夫々のクラス、学年ごとに集計をし、実際の傾向と対策を検討しています。

記述については、個別に事実確認をしたあと、事実に基づいて指導すべきものはきちんと指導していくつもりです。

皆さんの、今後の協力をお願いします。

 

〇最後に、再度言いますが、みんなで「いじめは しない させない ゆるさない」を合言葉にいじめの起こらない学校にしていきましょう。

  • 大阪体育大学浪商中学校
  • 大阪体育大学浪商高等学校