三学期始業式 式辞

2017年01月10日

あけましておめでとうございます。今日から3学期が始まります。中学3年生は高校入試に向けて、高校3年生はセンター試験、私立の一般入試、国公立の二次試験と最後までしっかり頑張ってください。また1、2年生は、学年の仕上げの学期です。それぞれの課題に取り組み、頑張ってください。

 

さて、今日は一昨年亡くなられたゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげるさんの著書「水木サンの幸福論」を紹介します。二学期の終業式では人工知能の進化により、近い将来私たちの生活が大きく変わるだろうという話をしました。しかしながら、人間が生きていく上での悩みや、つらさや、喜びなどは昔から大きく変わっておらず、今後もそう変化しないだろうと思われます。様々な情報があふれる中で、自分はどのように考え、どのように生きていけばいいのか、水木さんの考えが皆さんにとって一つの参考になれば幸いです。

 

まずは水木さんのプロフィールですが、1922年大阪で生まれ鳥取県境港で育ちます。小さいころからマイペースで絵と体育以外の勉強は苦手だったようです。青年期に軍隊に召集され、南方で幾度か命を落としそうになりながら、左腕を失います。戦争が終わって日本に帰り、絵の勉強のため学校に通ったり、生活のためいろいろな事業も起こしますがうまくいかず、紙芝居作家になり、貸本の作家になり、人気漫画家になります。人気漫画家になるまではかなり貧しい生活を送っていたようです。

 

その水木さんが、「何十年にもわたって世界中の幸福な人、不幸な人を観察してきた体験から見つけ出した、幸せになるための知恵」を七か条にまとめています

幸福の七カ条

第一条
成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。

第二条
しないではいられないことをし続けなさい。

第三条
他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。

第四条
好きの力を信じる。

第五条
才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

第六条
怠け者になりなさい。

第七条
目に見えない世界を信じる。

以上ですが、皆さんはどう感じましたか。七つがそれぞれリンクしていて、一条だけを取り上げては理解を誤るのでじっくり考えてほしいと思います。では、三学期もお互いに頑張っていきましょう。

2学期終業式 式辞

2016年12月22日

本日2学期の終業式を迎えました。高3生はまだセンター入試・私大の一般入試・国公立の2次入試を控えています。体調管理をしっかりして、冬休みを過ごしてください。他の学年の皆さんも、学習に部活にと忙しいと思いますが、有意義な時間を過ごしてください。

 

今日は「T君と私たちの未来」というタイトルでお話しします。まずこれを見てください。これはT君の進研マーク模試の結果です。8科目を受け、その得点、全国の平均点、全国偏差値が載っています。カッコ内は昨年度の数値です。合計で見ますと全国偏差値が57.1です。国公立大172校のうち23校でA判定、関東の「MARCH」(明治、青山学院、立教、中央、法政)、関西の「関関同立」でA判定が出ました。A判定とは合格可能性が80%以上を示しています。T君は東大を目指していたのですが、この結果を受けて進路変更することとなりました。
こんな個人情報をみんなに言っていいのか、T君とはだれのことか、と思った人もいるでしょう。実はT君とは、東ロボくんというAI(人工知能)です。国立情報学研究所の新井紀子教授をチームリーダーとして「AIの可能性と限界を明らかにしたいと始めたプロジェクト」で、2013年度から毎年センター試験の模試に挑戦してきました。数年前までは人工知能はまだまだ使い物にはならないと言われていましたが、<5年前、人気クイズ番組で人間のチャンピオンに勝つ>、<今年3月、世界トップ級の囲碁の棋士に勝つ>、<自動車の自動運転や医療診断、会計処理は実用化段階>、<製造業の「インダストリー4.0(第4次産業革命)」が進んでいる>、<20年後には今の仕事の半分がなくなる?> などのニュースに接し、AIは劇的に進化している印象がありました。この印象と東ロボくんの模試結果の間に、皆さんはギャップを感じませんか。

 

そのギャッブを人工知能学会フェロー、公立はこだて未来大学名誉学長、現在は東京大学先端人工知能学教育寄付講座特任教授の中島秀之氏のコラムから引用し説明します。
現在の人工知能の実力は一言でいうと、「5歳の子供に勝てない」です。人間の知能は子供の知能と大人の知能からできていて、子供の知能が全体の9割で、生きていくために必要な知能で、言い換えれば常識です。これをAIは苦手としています。一方大人の知能が1割で、学校のテスト、教科書や医学書などにある”言葉で書けるルールのこと”で、これをAIは得意としています。AIが抱えている問題に「フレーム問題」というのがあります。例えば、40度以上の熱を出した患者がいて、医者が医療システムに「熱を下げる方法は?」と尋ねたら「殺しなさい」と答えたっていうジョークがあります。人間同士なら常識があるから言わなくてもわかることが、AIには全部言わなければわからない。無数にある「常識」をどこまでAIに与えればいいのか、その「枠」が設定できないというのが「フレーム問題」の一例です。
ということで、東ロボくんは、文章の読解や絵の内容把握など、人間ならば常識的に判断できる部分が非常に弱く、あのような模試の結果になったのではといわれています。

 

さて、AIが進化した未来はどうなっているのでしょうか。映画ターミネーターのように、反乱したAIの機械軍が人類を滅ぼそうとするのでしょうか。先ほどの中島先生は、「将来的にはAIに働いてもらって、人間は働かなくてもよくなる」という未来像を描いておられます。AIを抜きにして私たちの未来を考えることはできません。興味のある人は、参考図書として『未来の二つの顔 』(創元SF文庫) ジェイムズ・P・ホーガン (著), 山高昭 (翻訳) と、これを原作として描かれた漫画版(講談社漫画文庫) 星野之宣 (著)を勧めておられました。ぜひ読んでみてください。

2学期始業式 式辞

2016年09月01日

皆さん、おはようございます。3年生やⅠⅡ類生はすでに授業が始まっていますが、区切りとして本日始業式を行います。夏休みは充実した時間を過ごせたでしょうか。しばらく厳しい残暑が続きそうですが、体調管理をしっかりして2学期をスタートしてください。

 

さて、この夏は4年に一度のオリンピックがブラジルのリオで行われました。日本選手は史上最多の41個のメダルを取り、大活躍の大会でした。それぞれの選手には、それぞれの背景があり、競技期間中にもさまざまなドラマがありました。そんな中で、カナディアンカヌー スラロームで日本人初のメダルを獲得した羽根田選手は、皆さんもTVで見た人も多いと思いますが、メダルが決まった時の感激の仕方が非常に印象に残りました。その背景を紹介します。

 

羽根田選手は1987年生まれの29歳。スポーツ一家で、7歳から器械体操、9歳からカヌーを始めます。日本ではマイナー競技であり、練習場所がない指導者がいない中、父親が元カヌー選手ということもあり、この競技に出会います。最初はいやいやながらやっていたそうです。中学時代にジュニアの世界大会に出場、高校3年時には日本選手権で優勝します。

日本でトップになって、彼は次のように思ったそうです。

・本格的にカヌー競技の一流になりたい

・日本には練習環境、人工のコースがない

・このまま練習を続けても、日本で埋もれるだけ

 

高校卒業後、強豪国スロバキアに単身で渡ります。当初はクラブチームに所属し練習に励みます。また一方で、英語が通じず必死でスロバキア語を勉強し、生活します。そんな中でクバンミラン氏(コーチ)との出会いが転機となり、基礎からトレーニングし、鍛えなおします。そして徐々に世界レベルの実力を身に着けていきます。

・2008年 北京オリンピック 予選14位

・2012年 ロンドンオリンピック 7位入賞

・2014年 世界選手権  5位

アジア大会  優勝

・2016年 6月 ワールドカップ 3位

・8月 リオオリンピック 3位

 

マイナー競技にはマイナーなりの厳しさ、練習場所、指導者やスポンサーの問題があり、メジャー競技にはメジャーなりの厳しさがあります。それぞれの競技との出会い、指導者との出会い、本人の努力、家族のサポートなど、いろいろな要素が背景にあることをこの大会を通じて再認識しました。皆さんにも一人ひとり、それぞれの背景があります。チャレンジ精神をもって、自分の課題を乗り越えてください。

1学期終業式 式辞

2016年07月20日

今年の夏は7月に入って晴天続きで、早くも梅雨が明けたのかと思う天気が続きました。気温も猛暑日を含む高温の日が続き、暑さになれるが大変だったと思います。今日で1学期が終わり夏休みに入ります。休みといってもほとんどの人は、講習や部活動で登校する日が続きます。体調管理をしっかりしこの夏を乗り切りましょう。また、友人関係やその他自分では解決できない問題を抱えて、しんどい思いをしている人はいませんか。そのままにせず話しやすい先生に相談してください。学校は必ずあなたの力になります。

 

さて、今日はテレビ番組を一つ紹介します。「奇跡のレッスン」というNHK BSで放送されている番組です。この番組の構成は、世界のトップレベルの指導者が、普通の小学生のクラブチームや中学校の部活動指導にやってきます。1週間の指導で生徒たちがどう変わっていくのかを、ドキュメンタリータッチでまとめたものです。これまで放送された種目は、フットサル、テニス、チアダンス、バスケットボール、バレーボール、バドミントン、アート、野球、柔道などです。

 

それぞれ世界トッブレベルの指導者ですから、指導に対するしっかりとした考え方=哲学を持っています。番組の中では胸にしみる、胸に突き刺さる名言がちりばめられています。どんな名言なのかバスケットボール編を例に紹介しましょう。元NBAプレーヤーのマグジー・ボーグスさんが、東京の公立中学校にやってきます。

 

この人は身長160cm、NBA史上最も小柄でありながら、ポイントガードとして14年間現役で活躍した選手です。2mを超える大男ばかりのNBAで、ハンディと思われる小柄を生かし縦横無尽にコートを駆け巡った伝説の選手です。

 

その1 子供たちへの声かけのポイントは?

「彼らはやっていることが正しいかどうか自信のないときがある。そこで彼らがやっていることが正しいかどうか見て、声をかけてあげる。ネガティブなものばかりだとネガティブになってしまうから、褒めるときはしっかり褒める。」

 

その2 子供たちが同じミスを繰り返したとき、フラストレーションがたまらないか?

「子供たちが間違ったことをしたときに、きちんと伝えることは大切。でもそこにフラストレーションはない。彼らにわかってほしいのだから、わかってもらえるまで辛抱強く伝える。自分の不満は子供たちに伝わるし、彼らはそれを感じている。チームに求める性格を、コーチ自身が備えなければならない。子供たちは学校を映し出し、あなた自身を映し出しているのですよ。」

 

その3 いつプロバスケットボールの選手になろうと思ったのか?

「3歳の時。いろいろな機会に、いろいろな人から無理だといわれた。でも、すべては可能だと信じるマインドセットが必要なんだ」

 

その4 練習後のミーティングで

「みんなも、自分の強さと弱さについてしっかり考えてほしい。弱さを乗り越え、自分の可能性を磨いていこう」

 

その5 試合後のミーティングで

「選手は試合ではうまくならない。練習でうまくなるんだ。自分の弱い部分も悪い癖も、練習でキレイに磨いていくのさ。何度も何度も同じことを繰り返すのはつまらないだろう。だけど絶対にうまくなる。それを続ければ、試合の時”セカンドネイチャー”のように動けるはずさ。」

 

これらの言葉はバスケットボールに限らず、その他の競技、受験勉強などに置き換えても、あてはまると思います。さあ、一人一人が「弱さを乗り越え、自分の可能性を磨いていこう」

1学期始業式 式辞

2016年04月07日

昨日入学式が行われ、中学・高校とも新入生を迎えました。新2、3年に進級した皆さんも、今日から新たな1年が始まります。昨日までの良かったことも、悪かったことも、一端リセットして新しい学年のスタートを切ってほしいと思います。

 

さて、今日は年度当初に当り、「やっぱりマインドセット(心構え)が大切!」ということを二人の先輩を例にお話しします。

 

1人目はT.M君です。彼は現在30歳、地元熊取中学から浪商高校に入学します。野球部に所属し、1年の秋からエースに抜擢され、秋の大阪府予選で準優勝、近畿大会でベスト8に入り、第74回選抜大会に出場します。高校卒業後、大阪体育大学に進学、野球部に所属します。3年の時、阪神リーグで優勝し、全日本大学野球選手権に出場、5試合すべてに抑えの投手として登板し、優勝に貢献します。この時、MVP(最優秀選手)にも選ばれました。大学卒業後は、ドラフトで読売ジャイアンツに1位指名で入団、プロ野球選手になりました。しかし、巨人では一軍での登板はなく、3年後戦力外通告を受けます。その時トライアウトに望みをかけ挑戦、インディアンズから声がかかり、マイナー契約を結びます。単身渡米し、マイナーで実績を積みます。昨年冬、金本新監督率いる阪神タイガースから声がかかるが断り、インディアンズと契約し、今年になってメジャー昇格が決まりました。

 

 

もう一人はS.Oさんです。彼女は現在25歳、和泉中学から浪商高校に入学します。陸上部(長距離)に所属し、コツコツ練習に励みますが、全国大会には出場できませんでした。高3の冬、都道府県対抗女子駅伝には、大阪チームのメンバーに選ばれました。高校卒業後、大阪体育大学に進学、陸上部に所属します。大学で花開き3年の時、高校時代には足元にも及ばなかった全国インターハイ上位者を抜いて、日本インカレ1万メートルで優勝します。その年の冬、第30回都道府県対抗女子駅伝の2区を走り、大阪チームの優勝に貢献します。大学卒業後はダイハツに入社し、実業団の陸上部員として頑張っています。

 

2人に共通するのは、脚光を浴びる時期を経験する一方で、故障や伸び悩みの辛い時期も経験したこと。脚光を浴びてる時は驕らず、辛い時期も下を向かずに前を向いていたことです。そのようにできたのは、自分の競技人生に対して、しっかりとした心構えがあったからだと思います。

 

みなさんにも、良い時も、悪い時も一喜一憂せず、しっかりと前を向いて進んでもらいたい。マインドセットはできていますか?

新入生の皆さん、保護者の皆さま ご入学おめでとうございます

 

今日から新入生の皆さんは、浪商中学・高校の一員になりました。生徒・教職員一同 皆さんの入学を心より歓迎いたします。

 

また、大阪体育大学浪商中学校・高等学校への入学を祝して、お忙しい中、多くのご来賓の方々にご臨席を頂きました。高い所からではございますが厚くお礼申し上げます。

 

さて、本校は今年で創立95年目を迎えました。私立学校にはそれぞれ「建学の精神」があります。「建学の精神」とは学校を創るに当ってどのような教育をし、どのような人材を世に送り出したいのか、創立者の熱い思いがこもっています。本校の建学の精神は「不断の努力により、智・徳・体を修め、社会に奉仕する人材の育成」です。もう少し砕いていうならば、「その日その日を精一杯生きることで、知識や技能を身に付け、心身を鍛え養い、世の中で役立つ人になってほしい」というものです。

 

入学生のみなさん、自分はもうすでに必要な知識や技能は身についている、心身も充分に磨かれていると思っている人はいないでしょう。これから始まる中学生活や高校生活で、より高めようと思っているはずです。その気持ちを大事にし、行動で示してください。私たち教職員は、全力でみなさんをサポートします。そして、3年後、6年後一回りも二回りも成長した皆さんが卒業していくのを、楽しみにしています。世の中で役立つ方法は人それぞれ違います。その方法を見つけるためにも、人と比較するのではなく、自分の「好き」を見つけてください。そのためなら頑張れるはずです。

 

次にみなさんは、思春期と呼ばれる心身ともに大きく変化する時期にいます。この大変で大切な時期を乗り越えるにあったて、皆さんに覚えておいてもらいたいことが3つあります。1つめ、「失敗を恐れないこと」です。新たなことに挑戦しないと道は開かれません。しかし新たな挑戦の多くは失敗します。2つめ、「失敗を次につなげる」です。失敗から学ぶことが、謙虚な気持ちがあなたを成長させます。3つめ、「自分と他者は違いがあって当たり前」です。集団生活する中では、意見の違いによりすれ違ったり、衝突したりすることがあります。最終的には互いの違いを認め合い、適度な距離を取ることが集団の中で生活する上での解決策です。

 

最後になりましたが、保護者の皆さまにはお忙しい中と思いますが、今後も懇談会・授業参観・各種説明会等には学校に来ていただき、学校でのお子様の様子を見たり、聞いたりしていただきたいと思います。また、保護者の皆様とはいろいろな機会を利用してコミュニケーションを取りながら、信頼関係を築き、お子様の教育に当たりたいと思っております。本校での教育活動に今後ともご理解とご協力をお願いいたしまして、入学式の式辞といたします。

 

3学期終業式 式辞

2016年03月19日

今日3学期の終業式を迎えました。振り返ってみるとあっという間の1年だったのではないでしょうか。そのあっという間ではありますが、その中にはいろいろなことがありました。反省すべき点は反省し、気持ちを切り替えて4月から新しい年度を迎えてほしいと思います。

 

さて、今日皆さんに紹介したいのは素敵な会社の話です。TVのニュースを見ていると、最近ブラック企業やブラックバイトという言葉がよく出てきます。他にも不正○○事件とか、ネガティブなものばかり報道されます。これはニュースの性質上仕方ないのかもしれません。

ニュースにはあまり出てこないけれども、素敵な会社はたくさんあります。「日本でいちばん大切にしたい会社」という本から紹介します。著者の坂本光司さんは、法政大学の教授で中小企業の研究を専門にされています。その研究の特長は、現場に行き実際に会社の様子を見て、経営者従業員に話を聞くというスタイルです。40年間に6500社を訪問しています。多くの企業が業績や成長を追い求めて経営され、努力しているが景気に左右され赤字経営に陥っている。その中で景気に左右されず、好業績を出し続けている企業が1割ほどある。その1割の企業に共通している点は、次の5人を大切にしている企業だと言います。

1人目 「社員とその家族」

2人目 「社外社員とその家族」

3人目 「現在顧客と未来顧客」

4人目 「障がい者や高齢者など社会的弱者」

5人目 「出資者、支援者」

最たる共通項は「人を大切にする、人のしあわせを念じた経営が貫かれている」事でした。具体的にどんなことか、日本理化学工業(株)の例を見てみましょう。この会社は学校で使うチョークなどを製造する会社で、国内チョーク業界でシェア30%を超えるトップメーカーです。また、知的障害を持っている人を従業員の7割雇用しています。障がい者多数雇用を目指したきっかけは、禅寺のお坊さんから「人間の究極の幸せは、1つ目は愛されること、2つ目はほめられること、3つ目は人の役に立つこと、4つ目は人に必要とされることの4つです。福祉施設で大事に面倒をみてもらうことが幸せではなく、働いて役に立つ会社こそが人間を幸せにするのです。」と教わったからです。

この本には他にもたくさんの好業績企業が紹介されています。ここでは紹介しきれません。是非一度読んでみてください。

卒業生のみなさん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。今日は皆さんにとって大きな区切りの日となります。義務教育の期間を終え、今後は自らの意思で学業を継続し人格の完成を目指すことになります。また、今日の卒業式典にご多用の中、学校法人浪商学園理事長 野田賢治様をはじめ多くのご来賓の方々に、ご臨席をいただきありがとうございます。高いところからではございますが、心から感謝申し上げます

 
次に、保護者の皆様に申し上げます。3年前、皆様の大切なお子様をお預かりいたしまして、ご期待に添うよう教職員一同、一体となって教育してまいりました。この間、本校の教育活動に格別のご理解とご協力をいただき、本当にありがとうございました。これまでお子様を育ててこられた保護者の皆様には、感無量のものが、おありかと推察いたします。先ほど表彰いたしましたように、皆勤賞をはじめ,外部の団体からも表彰されるなど、多くの活躍があり心強い限りだと思っております。

 

さて、卒業生のみなさん、改めて卒業おめでとう。この3年間、教科の学習、クラブ活動、特別活動など学校生活を頑張って過ごしてきました。もちろん思い通りに進んだことも、うまく行かなかったこともあったでしょう。振り返ってみると、失敗の中から多くのことを学び、成長できたように思いませんか。これから始まる高校生活でも、壁にぶつかり、迷い、悩むことがあると思いますが、しなやかに受け止めて対応してください。より一層成長させてくれるはずです。

 

高校の卒業式典でも紹介しましたが、昨年末に亡くなったゲゲゲの鬼太郎などの作品で知られる水木しげるさんは、幸福に人生を送るには、「人と比較するのではなく、自分が本当に好きなことを見つけて、自分の楽しさを追求すること。」と言っています。しかし、この自分の「好き」を見つけることは案外難しいことです。どうすれば見つけられるのでしょうか。見つけようと努力すればするほど、それは遠ざかっていくように思います。私は、見つけることを目的にせず、今を精一杯生きることではないかと思います。中学三年生の自分、高校一年生の自分を精一杯生きることで、自分の「好き」を見つけることができると思います。そのきっかけは様々で、たまたまの人との出会い、たまたま見たTV番組、たまたま読んだ本など。もうすでに出会っている人がいるかもしれません。

 

みなさのこれからの人生で、そんなきっかけに出会い、自分の「好き」を見つけることをお祈りし、式辞といたします。

只今、二百三十八名の皆さんに卒業証書を授与しました。卒業生、並びに保護者の皆様、誠におめでとうございます。

また、第六十八回卒業証書授与式を挙行するにあたり、ご多用の中、学校法人浪商学園野田理事長様、大阪体育大学岩上学長様をはじめ、多くのご来賓の方々のご臨席をいただきありがとうございます、高いところからではございますが、心より御礼申し上げます。

 

保護者の皆様には、今、晴れやかに巣立ちいくお子様の英姿を目の前にされ、夫々幼いころからの生い立ちを思い出されるなど、感慨もひとしおのことと存じます。

高校時代は心身ともに大きく成長する時期でありますが、あり余るエネルギー故に、時に親としてご苦労も多々おありになったことと存じます。歴史と伝統を誇る本校の卒業生と言う栄誉は、お子様の努力の結晶であると同時に、絶えずお子様を励まし温かく育んでこられました保護者の皆様方の薫陶のお蔭でもあります。このような頼もしい若人の姿として実を結びましたことに、心から敬意とお祝いを申しあげます。

 

卒業生のみなさん、改めて卒業おめでとう。皆さんはこの三年間で、智・徳・体それぞれの面で研鑚を重ね成長されました。本校の建学の精神は「不断の努力により、智・徳・体を修め、社会に奉仕する人材の育成」です。卒業後、皆さん一人ひとりが、活躍できる場を見つけ、様々な分野で社会に奉仕する人材と成られることを願っております。

 

さて、昨年十一月末に、「ゲゲゲの鬼太郎」などの作品で知られる漫画家の水木しげるさんが、93歳でその生涯を閉じました。その際の報道で、『水木サンの幸福論』という著書に、幸福になるための知恵として、次の<幸福の七カ条>が紹介されていました。

第一条  成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。

第二条  しないではいられないことをし続けなさい。

第三条  他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。

第四条  好きの力を信じる。

第五条  才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

第六条  怠け者になりなさい。

第七条  目に見えない世界を信じる。

以上ですが、水木さんは「何十年にもわたって世界中の幸福な人、不幸な人を観察してきた体験から見つけ出した、幸せになるための知恵」と言っています。私はこの七カ条から、アドラーという心理学者を思い出しました。なぜなら、彼が人生について述べた内容と重なる部分が多いからです。

アドラーの文を「嫌われる勇気」という本から紹介します。「人生とは、今この瞬間をくるくるダンスするように生きる、連続する刹那である。ダンスを踊っている「いま、ここ」が充実していればそれでいい。人生とは点の連続であり、連続する刹那である、過去も未来も関係なく物語ではない。目標などなくていい、「いま、ここ」を真剣に生きること、それ自体がダンス(=人生)。「人生における最大の嘘」は、「いま、ここ」を生きないこと、過去を見て未来を見て、人生全体にうすぼんやりとした光を当てて、何か見えたつもりになること。」と言っています。

人生如何に生きるべきか、考え方はいろいろあります。皆さんはこの後の人生を、どのように歩まれるのでしょうか。皆さんのこれからの人生に幸多かれと祈念いたしまして、式辞といたします。さようなら。

 

平成28年1月30日

大阪体育大学浪商高等学校

校長 清水俊彦

3学期始業式 式辞

2016年01月08日

おはようございます。今日から3学期が始まります。中学3年生は高校入試に向けて、高校3年生はセンター試験、私立の一般入試、国公立の二次試験と最後までしっかり頑張ってください。

さて、今日は昨年末に体大のある先生から、勧められて読んだ本が面白かったので、皆さんに紹介します。「脳を鍛えるにはどうすればいいのか」が最新の脳科学のデータをもとに書かれた本です。

 

まずは<脳構造の基礎知識>からですが、脳は主にニューロンという神経細胞でできています。血管から栄養や酸素をもらって、情報伝達の働きをしています。その数は脳全体で1000億個~2000億個の間で、大脳だけでも100億個~180億個あると言われています。

少し前までは、<脳細胞は減る一方で、新たにはできない>というのが常識でした。二十歳を過ぎれば、毎日10万個づつ脳細胞は死んでいくとも言われていました。しかし、現在では脳細胞の数は「生まれた時が一番多く、2歳くらいまでに7割くらいが消える。部位によってはその後、ほとんどかわりがない。」と言われています。

 

15年ほど前、がんの研究からたまたま、記憶と関係の深い海馬というところで、新たなにニューロンがつくられていることが確認され、<いくつになっても脳細胞はできる>となりました。では、どのような条件のとき、ニューロンは作られるのでしょうか。先ほど言った本の題名は<脳を鍛えるには○○しかない>というものです。さて、○○には漢字2文字が入ります。皆さんは何だと思いますか。

答えは運動です。「運動をすると脳の神経成長因子が増えたり、ストレスやうつを抑えたり、学習力が向上したり、がんや認知症になりにくくなる。」と著者のレイティ氏は言っています。「運動と脳の関係は、人類も元々は野生動物であり、身体を動かすことで生命をつないできた。その進化の歴史の中でできてきたシステムではないか。」とも言っています。

 

さて、このことより皆さんは、大きなアドバンテージを持っていることになります。運動部に所属している人はもちろん、朝の自転車通学をしている人は、脳を最高の状態にして授業を受けているからです。あとは活用次第です。このアドバンテージを生かさない手はありません。

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