2学期始業式 式辞

2018年09月01日

皆さんおはようございます。猛暑日と台風の多かった夏休みも終わり、本日から2学期が始まります。学年、コースによってはすでに始まっていますが、一つの区切りとして本日、始業式を行います。

 

本日のテーマは「人生の方向を決める」です。高校3年生はまさに大きな岐路に立っています。最終的には自分で選ぶことになりますが、その選択の際、キーパーソンがいることがよくあります。どちらに進むべきか迷っているときに、そっと背中を押してくれる、そんな人です。

 

さて、先月、ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこさんが53歳の若さで亡くなりました。ちびまる子ちゃんは、自分の小学生時代をモデルに、家族や学校のクラスメート、近所の人々との間に起こるエピソードなどを描き、1990年にアニメ化され大ヒットし、現在に至っています。作品の中の登場人物には、実在する人がたくさんいるようです。まずはご家族、はまじ、たまちゃん、野口さん、丸尾君、ケンタなどなど。ケンタはのちに清水エスパルスで活躍し、ガンバ大阪の監督を経て、現在東京FCの監督をしている長谷川健太さんです。

 

では、さくらももこさんはどのような経緯で漫画家になったのでしょう。ウキペディアや複数のブログ等を参考にたどっていくと、彼女は1965年静岡県清水市の生まれ、1984年地元の公立高校から地元の短大へ進み、短大在学中に初めて少女漫画雑誌に作品が掲載されます。1986年短大卒業後、東京の出版社に就職しますが、勤務中に居眠りするなどして、ある日上司から「会社を取るか、漫画を取るかどちらか選べ」と叱られ、漫画家として生きていくことを決心し、わずか2か月で退職。その年の8月には、「りぼん」でちびまる子ちゃんの連載が始まります。

 

さくらさんは高校生のころまで、おとなしく目立たない、内気な少女だったようです。漫画家になりたいという夢は持っていましたが、自分より才能がある人でもなかなかなれないのに、自分になれるわけがないとあきらめていました。そんな高校生の時、小論文の模擬試験を受けます。「わたしのすきな言葉」という題で、やる気があったわけではないけれど、どうせ書くなら好きに書いてやれという気持ちで取り組ました。その結果は好成績で、採点者からは「エッセイ調の文体が高校生とは思えない、現代の清少納言」など絶賛のコメントがついていたそうです。普段褒められる経験の少なかったさくらさんは、「もしかして私にはエッセイの才能があるのかな、エッセイを漫画にしてみたら上手く行くのではないかな、私が体験したことをエッセイのように漫画に描けば、みんな楽しんでくれるかな」と自信を持つようになりました。

 

最後にさくらさんが書いたエッセイのあとがきを紹介し、本日の話を終わりにします。

「死は、誰にでも、いつか訪れます。でも、死ぬまでの間は生きています。生きている間は生きていることを満喫しようじゃありませんか。

生きていると、細かくちょこちょこ楽しいことや面白いことがあります。そのちょこちょこの一つとして、私の作品も皆さんの人生の愉快な彩りになれるように、また、今年も頑張ります、いつも応援ありがとう。」

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