令和7年度 二学期終業式挨拶
2025.12.20
令和7年12月20日
二学期終業式挨拶
中高生の皆さん、おはようございます。本日、無事に2学期の終業式を迎えることができました。
生徒の皆さん、先生方、2学期もご協力いただき、ありがとうございました。
さて、今年も残すところあと少しです。例年、終業式後の10日間が自分自身の1年間を振り返る貴重な期間となっています。1年を振り返ることで、
次の1年の過ごし方を確認するという、例年のルーティーンになっています。
学習、クラブ、人間関係、将来についてなど、皆さんそれぞれ大切にすべき項目も違えば、1年の振り返り方、目標達成に向けた取り組み方、
「こだわり」や「ルール」も人によって大きな違いがあると思います。
「こうなれば良いなぁ」という、憧れの思いが第一段階だとすれば
次に「こうなりたい」「達成したい」という思いに変化する瞬間があります。ここが第二段階、大きなチャンスです。
その後、「達成したい」という希望から「達成しないといけない」「実現しないといけない」という思いに変化する瞬間があります。
その瞬間こそが第三段階、覚悟が決まったときです。そうすると自分自身の「強いこだわり」や「ルール」が生まれてきます。誰かに決められたものではなく、「自分が決めた約束」です。
最初、ぼんやりしていたものが、小さなことを積み重ねていくことにより、自分自身への信頼感も増し、肯定感に繋がっていきます。
実際、物事を進めていくと、うまく行かないこと、たくさんの失敗も経験します。その経験こそが財産です。決して、
何かのせいにすることなく、誰かのせいにすることなく、常に自分自身と向き合いながら生きていく、それが主体的に生きるということです。
「できると信じた時に、その仕事の半分は完了している」 本当にそう思います。
覚悟が決まれば、あとは失敗を繰り返しながら、手を変え品を変え、諦めたり、妥協することなく、成功するまで続けていく。
「運命はその人の性格の中にある」 これば芥川龍之介さんの格言です。
どういう人生を送れるか、どういう運命になるかは、その人の考え、心、行動、性格で決まっていくものだと思います。運命を決めるのは自分自身、その人の性格にあります。
「最後に決着つけるのはその人の人格」
自分自身と向き合い、誠実に、主体的に生きてこそ自分の人生です。最後はすべて自分自身、自分との約束ですね。
私も皆さんも2025年、たくさんの失敗があったと思います。
次こそは失敗しないぞと思いながら、たくさんの挑戦、たくさんの失敗、たくさんの財産を得ることができる2026年にしてほしいと思います。
最後になりましたが、2027年(令和8年)が生徒の皆さん、先生方、職員の皆さん、浪商中高を支えて頂いているすべての方々にとって
素晴らしい幸多き一年になることを切に願い、終業式の挨拶とさせていただきます。
大阪体育大学浪商中学校・高等学校 工藤 哲士
