スクールライフ⑭ 中学 卒業式(3月5日)式辞
2022.03.05
第51回 卒業証書授与式 式辞(中学校)
まだまだ肌寒さが残っていますが、日に日に春の温もりを体感できる季節となってきました。本日、晴れの佳き日に、令和3年度 第51回 大阪体育大学浪商中学校 卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより教職員、在校生、関係者一同にとって、大変大きな喜びであります。
ただいま、卒業証書を授与された皆さん、卒業おめでとうございます。証書を受け取る皆さんは凛とし、たくましく、立派に成長した姿は3年前に入学した際の面影も薄らぐほどの成長ぶりであります。
幼い頃から皆さんのことを心から愛し、時には親子の距離感、価値観、期待感に悩みながらも常に君たちのそばで、誰よりも君たちの可能性を信じ、誰よりも君たちの幸せを願い、晴れの日も雨の日も皆さんの成長を温かく見守り続けた保護者ならびにご家族の皆様方、今、晴れやかに巣立ちいくお子様の英姿を目の前にされ、感慨もひとしおのことと存じます。保護者の皆様にはご卒業をお慶び申し上げるとともに、これまで本校が賜りましたご理解とご協力に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
さて、卒業生の皆さん、本日は卒業という大きな区切りの日となります。義務教育の期間を終え、今後は自らの意思で学業を継続し、自ら選択した道を歩んでいくこととなります。皆さん一人ひとりの今後の高校生活、卒業後の進路、その後の就職、生活はどうなっていくのか、大きな期待と不安を抱きながら、未来社会に向かってチャレンジしていくこととなります。皆さんが入学する前と3年後の現在では社会全体は大きく変化しており、今後はそのスピードは早まり、更に予測が難しい時代をむかえることでしょう。
今後の高校生活においても成功や失敗、勝つこともあれば負けることも、計画通り、イメージ通りいかないことも多々あると思います。しかし、結果以上に大切なことは自分自身がその物事と真正面から向きあい、誠実に、懸命に、本気になり立ち向かっていけるかどうかです。これから始まる高校生活、学習活動、クラブ活動、学校行事、何に対しても全力でチャレンジできる心を養ってください。
約2年前、皆さんが中学2年生をスタートする際、感染症が拡大し、授業、行事、部活動の大会も全て中止になるなど、学校全体、社会全体に及ぼした影響は大変大きなものでした。私たちは、毎日、学校で授業を受け、部活動で汗を流し、クラスメートと共に過ごすことを特別なことと思っていませんでした。今回のコロナ禍の中で、日常の学校生活を送れることのありがたさを痛感しました。日々、不安が大きい中、皆さんはクラスメートと励まし合い、先輩に支えられ、後輩たちを助け、色々な制約が厳しい中でも、日々感染予防にも努め、それぞれの目標に向かって精一杯努力を続けてくれました。
君たちの頑張りがあったからこそ、行先は変更となりましたが修学旅行を実施でき、体育祭についても開催する事ができました。常に生徒の皆さんの事を第一に考え、何度も延期や変更を繰り返しながら、あきらめずに準備を続けてくれた先生方のおかげでもあると思います。中学時代の学習活動、クラブ活動、学校行事で経験した事、仲間や先生方と共に過ごした時間、交わした一言一言は皆さんの心の思い出だけではなく、浪商中学校にとっても共通の貴重な財産として、宝物として残り得るものです。4月からスタートする高校生活においては更なる成長を期待しています。共に頑張りましょう。
最後になりましたが、これまで様々なご支援・ご協力をいただきました学園関係者の皆様、同窓会の皆様、保護者会の皆様には心よりお礼を申し上げ、 卒業式の式辞といたします。
大阪体育大学浪商中学校 校長 工藤 哲士